ギリシャ神話を題材にしたアクションゲーム「HADES(ハデス)」に
ここ最近のかなりの時間を奪われている。
ダンジョンを進みながら敵を倒していくのだが、
成長・収集要素があまりに多いし、
慣れない世界観での会話ばかりで最初はかなり戸惑うだろう。
ただ、アクションゲームとして
非常によくできていることはすぐにわかる。
敵は攻撃を当てると硬直するようになっているので
連続して斬り続ければ何もさせずに倒せて気持ちいい。
しかし、周囲にいる別の敵から襲われるし、
体力ゲージが黄色になったアーマー状態の敵は反撃してくるので
ダッシュによる回避も重要だ。
このド派手で痛快な攻撃と
即座に発動できるダッシュの触り心地が秀逸。
エリア内の敵を全滅させると
3つの中から好きな要素を選んで主人公を強化できる。
慣れないうちは意味がわからないものも多いが、
どうせ死ぬたびにリセットされるので
最初はあまり気にせず選んでもよい。
先につながる通路はたびたび分岐するが、
次のエリアで何が手に入るかはアイコンで表示されている。
ただ、アイコンのデザインが非常にわかりにくく、
パッと見て何か理解できるようになるには時間がかかる。
これも最初は気にしなくてよい。
ザコ敵が結構な集団で襲ってくるのと
ダンジョン内に多数のトラップがあるせいで
ダメージを食らう機会が多いが、
それに対して回復手段が極端に少ないところが本作の特徴。
エリア内の敵は必ず全滅させる必要があり、
とにかくいかに体力を温存して戦い抜くかが重要。
死ぬと身につけていたパワーアップ要素や所持金はリセットされ、
スタート地点となる拠点に戻される。
ただ、道中に手に入れた一部のアイテムだけは残り、
継続的に効果がある主人公の強化や
ダンジョンでの優遇措置に利用することができるので、
少しずつ生存率が高まるようにできている。
最初は顔を見るだけで精一杯だったボスでも
コツコツと強化要素を積み重ねていくことで
消化試合のようにあっけなく倒せるようになるのが嬉しい。
ダンジョンの構造や敵の配置が毎回変化し、
死ぬと主人公の状態がリセットされるタイプのゲームを
大昔のゲームになぞえらて「ローグライク」と呼ぶが、
その性質上、何度も何度もゲームオーバーを味わい、
同じようなプレイを繰り返すことになる。
しかし本作は繰り返すたびに新しい要素が追加されたり
キャラクターとの会話が進展したりと、
何十周もしたのに新しい刺激が味わえるようになっている。
20時間プレイしても図鑑が全然埋まらないことに驚かされる。
好みに合わせていろいろな選択ができるが、
取り返しのつかない要素はなく、
貴重なアイテムも必ず収集手段が残されているのも嬉しい。
地獄のようなデザインの割にそこそこの難易度だし、
初心者向けのゴッドモードも用意されているので、
気になった人は一度プレイしてみて欲しい。
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