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先日「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」という
店舗経営のゲームがNintendo Switchで発売された。
私は幼い頃から大量の藤子・F・不二雄作品に触れ、
クリエイターとしても崇拝しているので
もちろん「ドラえもん」も大好きだ。
しかし過去に出たドラえもんのゲームは
単なるキャラゲーの域を超えないものも多かったので
それだけでは飛びつく気は起きない。
しかも本作は経営ゲームばかりを出すメーカーが出かけたものであり、
過去作を知っている人ならその特徴的なレイアウトとデザインを見ただけで
「また代わり映えのしないゲームが出たな」と思ってしまう内容だ。
そんな感じでスルーしようと考えていたのだが、
本作に熱中する人のレビューが少しずつ出回り始めた。
www.kansou-blog.jp
note.com
toyokeizai.net
どのサイトを読んでも絶賛する内容ばかりで、
とにかく長時間プレイしてしまう中毒性が語られているし、
ドラえもんのゲームと思いきや
藤子F作品のキャラクターが勢ぞろいしているという。
そうなるともう無視しているわけにはいかない。
2480円をサクッと決済すると
最新ゲームと思えないわずか180MBのデータがダウンロードされ、
購入を決心した3分後にはプレイを開始していた。
とってつけたようなストーリー説明のあと
ちょっとしたチュートリアルをこなすと
もう次々と客がやってきてどら焼きが売れていく。
1時間ほどプレイしてみてわかったが、
本作は経営ゲームを装ったクッキークリッカーだ。
一般的な経営シミュレーションは
コストや人気やスタッフを厳密に管理しないと
閉店や倒産に追い込まれてしまうのが普通だが、
本作は何もしなくても着々と利益が出るし、
仮に破産しても追加資金が援助されて潰れない。
つまり経営ゲームとしては甘すぎる難易度なのだ。
じゃあ張り合いがなくて退屈なのかというと
次から次へとやれることが出てくるため、
作業をこなしたい欲求が常に刺激される。
コンテストで優勝するという目標に失敗しても失うのは参加費だけ。
何度でも挑戦できるのでチャンスは減らない。
ジワジワとたまっていく資金とFポイントと未来コインを使えば
各ステータスは少しずつ強化されていくので
時間さえかければいつかは達成できる。
ここが本作のミソで、絶対に前にしか進まないので怯える心配がない。
経営ゲームでこんなにのびのびとプレイできるものがあるだろうか。
そしてやりたいことを達成してスッキリすると
また新たな目標が提示される。
この「貯金(時間経過)→ 強化 → 目標達成」が
ぐるぐる回るところがとにかく心地いいのだ。
また、「よくこんなところまでカバーしてるな」という
通好みな藤子作品のキャラクターも登場するので
原作マンガファンにも嬉しい世界観。
メニュー構成や操作性に若干の問題はあるが、
心理的なストレスを感じることなく
ダラダラと達成感を味わわせてくれる作品。
藤子作品に親しみのある人にはオススメしておきたい。
(ゲームが得意でなくてもほとんど問題ない)
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