新鮮な遊び心地だったものの細かい不満も感じた
フリクションボールペンを使った謎解きをプレイしたあと、
今度は地元神戸で企画された周遊型謎解きに挑戦した。
リアル脱出ゲーム 感想その83
「神戸謎解き街歩き」
これは兵庫県神戸市の観光名所を巡りながら
ストーリーを進めていく周遊型の謎解き。
まず公式サイトがなく、Instagramを見るしかないのが不便で、
キットが買える具体的な場所すら調べにくいのは残念。
2つのルートが用意されていて1100円というのは
謎解きキットとしてはかなり安い方だが、
いざプレイしてみると我慢できないほどデキの悪い内容。
まず周遊型のくせに冊子の冒頭で
今から行く場所が全部羅列されてしまっており、
どんなところに行くのかわからないドキドキ感や
謎を解くことで行き先が明らかになっていく面白さが
すべて失われているという最悪の構成。
今回は「山ルート」に挑戦したが、
最初からかなりひねった解き方が要求されるので
謎解きに慣れていても戸惑うものが多く、
答えがわかっても解法の強引さにモヤモヤするばかり。
初心者だと最初の数問で挫折する可能性すらある。
また、謎が伴わない単なる通過点が
目的地として表現されているのはわかりにくいし、
現地に行かなくても解ける問題が多く混在しているのは
街歩き型謎解きとして疑問に思う。
ラスト周辺には
「最後のスポット、○○に移動しよう。
最後は現地の情報は使わない謎だからカフェや自宅で解いてね」
などと、じゃあなぜ移動を指示をしたんだというような
意図がわからないメッセージが平気で流れる。
もっとひどいのは、せっかく導いた答えを
まったく利用しない問題が複数存在することで、
ストーリーを進める要素にも絡んでいないし、
LINEに入力して豆知識が見れるわけでもない。
何のために解かせたのかまったく意味がわからなかった。
キットにはプレイに関係のないノベルティやバスマップも同梱されているが、
それらも含めて内容物として記載されているため、
どれが謎解きに絡むのかわかりにくいのも不親切。
ルート設定もかなりイマイチで、
生田神社からスタートしているのに新神戸の次の行き先が南京町だと言えば
神戸の地理に詳しい人にはその面倒さが理解してもらえるだろうか。
(「海ルート」の方もumieスタートなのに
東遊園地を経由してから神戸ポートタワーに戻す効率の悪い流れ)
ヒントもひとつずつしか用意されていないので
それを見て解き方を思いつかなければ
解答を表示するしかなく、手助けになる可能性は低い。
全5章構成だが、第1章を終える頃には相当にイライラしていて、
途中でやめてしまおうかと思ったほど。
全体的に強引でスッキリしない問題の数々に
とにかくウンザリするばかりだった。
結局、2時間半ほどでクリアしたが、
ストーリーも妙に後ろ向きな展開で
こんなにも爽快感のない企画があるのかとあきれるばかりだった。
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