プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


多くのKindle本は無料サンプルが読める仕様

ボタンが地味なのであまり知られていないが、
実はKindle用の電子書籍は
多くの場合、無料でサンプルを読むことができる。


個人がKindle出版した本に関しても
序盤の10%が自動的にサンプルとして生成されるので、
たとえば私の短編小説集なら1作品目がまるまる読める。

内容を確認して納得しないと買う気が起きない人は
ぜひ無料サンプルを活用して欲しい。

資産運用に関する書籍が急に売れ出した

これまで出した5冊の本のうち、 一番売り上げが多いのは英語勉強法の本だ。


これはKindle Unlimited(読み放題サービス)が始まった8月に
100冊分以上が読まれたのが大きな要因だが、
実はここへきて資産運用の本が急に売れ始めた。


どこかで紹介されたのか、月ごとの推移を見ると
この年末年始に急に資産運用本が伸びている。

総販売数は相変わらず英語勉強本の方が多いが、
実は読み放題ではない購入数としては資産運用本の方が多い。
投資に興味がある人は
勉強のための出費も惜しまないのかもしれない。

本を書き上げつつ情報をまとめていく作業は
著者自身の知識を整理する意味でも非常に有益なので
新たな本も出したいのだが、
本になりそうな自分の知識が何なのかがつかめず、悩む。

KDPのロイヤリティ振り込み手数料がかからなくなった

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個人がKindle出版で売り上げたロイヤリティに関して、
もともとはAmazonの使うアメリカの銀行から
日本の口座に振り込んでもらう際に
被仕向送金手数料と円為替取扱手数料が数千円もかかるため、
その手数料がかからない新生銀行に口座を開く、というのがセオリーだった。

しかし最近は日本の銀行からの振り込みになったので
特に新生銀行を使わなくても大丈夫、という噂を聞き、
勇気を出して11月の振り込み先をじぶん銀行の口座に設定してみた。

結果、確かに手数料なしでまるまる入金されていた。噂は本当だった。
これでKindle出版のハードルがまたひとつ下がった。
新生銀行を使うのが不便に感じていたKDP作者は
ぜひ使い勝手のいい口座に切り替えてみて欲しい。

Kindle本の売れ具合を公開

この4ヶ月でKindle本を5冊ほど出版しましたが、
8月28日時点での売り上げ具合をババーンと公開しておきます。


Kindle Unlimited(定額読み放題サービス)で消化されたページは
本ごとのページ数(KENPC)を踏まえて冊数に換算しました。

こうして見ると英語学習本の強さは圧倒的。
書店で英語本があふれている理由もわかります。

著者として一番読んで欲しいのは実は資産運用本なのですが、
英語本に比べて勢いは弱いものの、2番人気になる予兆を感じます。
読み放題サービスが始まってから発売したにも関わらず、
割と買ってもらえているのは嬉しい限りです。
資産運用を考える人は対価を払う意識が高いのかもしれません。

読み放題(グラフのオレンジの領域)の方が単価が安いので、
利益面では仕事術を書いた本が一番です。
私が普段心がけていることを込めた本なので、
その仕事ぶりに興味がある知り合いが多く買ってくれたようです。

本を書き上げること自体はすごく楽しいのですが、
全部合わせても200冊ちょっとしか売れておらず、
執筆時間を考えると副収入としてはまだまだです。

KDP著者にとってKindle Unlimitedは是か非か



Amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」が始まって約1週間。
いろいろな意見を読んで考えてみた。

まず、出版社が発売している一般的な書籍が
Kindle版としても発売されている場合と、
著者がKindleによって自費出版している場合(KDP)とは
区別して考えなければならない。

一般書籍のKindle版は読み放題の対象にするかどうかを
各出版社が判断できるらしく、
ビジネス的な判断で読み放題の解禁を遅らせることができる。
(しかも読み放題参入を促進するため、初年度は
 対価の支払い条件がかなり甘いという噂も聞く)

これがKDPになると70%のロイヤリティを選択した段階で
Amazon以外での販売が禁止されるとともに、
読み放題対象に入れられてしまう。
これを避けるには35%のロイヤリティに下げるしかなく、
しかもその選択は3ヶ月おきの区切りでしかできない。

Amazonの書籍ランキングは
読み放題としてダウンロードしたものもカウントされるため、
読み放題対象から外すと売れるチャンスは激減する。
しかも35%のロイヤリティ、となると
対価を期待している著者に選択の余地はない。

読み放題で読まれた場合の対価は
読者が読んだページ数に応じて支払われるため、
書籍の定価はほとんど意味をなさなくなる。
1冊800円の本も200円の本も同じページ単価となるのだ。
(定価を高く設定することで、読み放題のお得感を煽ることはできるかも)

さて、ページ数を基準に対価が支払われるからといって
余白だらけのスカスカの内容にして稼ぐことができないよう、
Amazon独自の計算によって
「実質的なページ数(KENPCと呼ぶ)」が算出される。
先日、私が出版した本
Amazonの商品情報には「紙の本の長さ:41ページ」と記載されているが、
著者の管理ページで確認するとKENPCは61である。

1ページに対していくらもらえるかは
Amazonの決めたその月の基金(今月は12億5千万円)を
世界中のページ数で山分けする方式なので翌月になるまでは不明だ。
本がたくさん読まれた月は単価が安くなるだろう。
Amazonにしてみればどれだけ本が読まれても
著者に支払う合計金額が変わらないので安心だが、
著者にとってはページ単価が安い月に読まれると辛い。

先にKindle Unlimitedサービスが始まっていた海外では
ページ単価は0.5円程度らしいので、
KENPCが61の私の本が完読された場合、約30円の利益となる。
250円の本を普通に買ってくれた場合、
消費税を除いた分の70%が利益なので161円の儲けだ。
つまり、5分の1以下の利益に下がる。

単純に比較すると大損に思えるが、
「読み放題がなかったら買ってもらえていたのか」と考えると、
そんなうまくはいかないだろう。
「読み放題だったからこそ読んでもらえた」と考えるのが自然だ。

1冊の売り上げは5分の1に下がるが、
その分、5倍の人が読んでくれるなら儲けは等しくなる。
読み放題になることで本に手を出す敷居が下がるし、
「この本よかったから読んでみて」と他人に薦めやすくなる。
つまり、これまでよりも広く浅い形で売ることになる。

また、TSUTAYAでレンタルできる映画や
huluなどの定額動画配信サービスで観れる映画でも
Blu-rayを買う人がいるを考えると、
読み放題で読んで気に入った本も、買ってもらえる可能性がある。
「自分の物として手元に残しておきたい」という欲求があるためだ。

そうなると著者にとっての読み放題は、強力な宣伝をしながら
しかも読まれた分の利益が入るというお得な手段とも考えられる。

もっと前向きに考えると、こうやって書いたブログ記事は
いくら読んでもらっても収入にならない無料記事だが、
Kindleの読み放題は読んだ分の対価をもらえる有料記事だと考えられる。

一冊の本として考えると
読み放題サービスは本来の対価がもらえなくて損に思えるが、
宣伝手段やWeb記事として考えると
利益が発生するだけでありがたいともいえる。

このとらえ方の違いによって、KDP著者にとっての
Kindle Unlimitedの賛否が分かれる。

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