子供の頃、小遣いが少なくて買えなかったおもちゃを
なんとか懸賞で当てようと何枚もハガキを書いた覚えがある。
そのときはひとつのおもちゃ目指して、
それこそ10枚とか20枚とかのハガキを書いた。
ただ、今になってふと疑問に思う。
ひとつの懸賞に大量に応募するより
いろいろな懸賞に1枚ずつ応募すべきだったのだろうか。
・98名の応募者がいる懸賞A
・198名の応募者がいる懸賞B
のふたつに計2通の応募をする場合を考えてみると、
懸賞Aに2通応募した場合の当選確率は100分の2(2%)。
懸賞Bに2通応募した場合の当選確率は200分の2(1%)。
AとBに1通ずつ応募した場合、少なくともどちらかに当選する確率は
約1.507%
この結果を見ると、ふたつの懸賞の当選確率を
平均したものになるような気がする。
しかし、ここでもっと極端な場合で考えてみる。
・応募者が5名しかいない懸賞C
・同じく応募者が5名しかいない懸賞D
懸賞CかDのどちらかだけに
2通応募した場合の当選確率は7分の2(約28.57%)だが、
懸賞CDに1通ずつ応募したときに
少なくともどちらかに当選する確率は
約30.55%
明らかに当選確率が高くなっている。
イメージで考えてみる。
ひとつの懸賞にたくさん応募すれば確かに当選確率は上がるが、
同じ人が2回以上当選することはない。
また、自分の応募した分だけ母数も増えてしまうので
2通応募したとしても当選確率は単純に倍にはならない。
(アタリ1個、ハズレ1個の懸賞の当選確率は50%だが、
アタリの数を2個にしても当選確率は66.6%にしかならない)
しかし、2つの懸賞に応募した場合、
Aだけ当選する場合とBだけ当選する場合に加え、
ABとも当選する場合が含まれてくる。
逆に言えば、いろいろな懸賞に応募すればするほど
懸賞すべてに外れる確率が下がっていくのではないか。
ひとつ目の例に関しても
懸賞Aの当選確率が2%、懸賞Bの当選確率が1%なのに
ABとも応募した場合は約1.507%と
単純な平均当選確率である1.5%よりもわずかに上回っている。
もともとの当選確率が低い場合は変化する度合いも小さいので
一見、誤差かと思ってしまうが、
わずかながら確実に当選確率が上がっているのだ。
つまり、同じ手間をかけるなら異なる懸賞へ応募する。
応募券が必要なキャンペーンに関しても
Aコースに2回分応募するより
AコースとBコースに1回分ずつ応募するべきなのだ。
この結論が数学的にも正しいか自信がないので
もし異論あれば連絡してください。