株やギャンブルにおいて資産を増やそうとしたとき、
ごくごく簡単な計算なのに勘違いしてしまうことがある。
100万円を元手にして資産を増やそうとしたけれど、
逆に50万円減ってしまった場合を考えてみる。
たいていの人は失った分をチャラにするため
なんとか最初の100万円に戻そうと考えるだろう。
しかし、100万円を150万円にするよりも
50万円を100万円にする方が難易度が高い。
増える金額はどちらも50万円だが、
元手を1.5倍にするより2倍に増やす方がキツいのは当たり前だ。
また、100万円の元手を4年間で500万円に増やそうとするとき、
1年あたり100万円ずつ増やすことを目標にしてしまうだろう。
しかし100万円を200万円にする1年目よりも
200万円を300万円にする2年目の方が楽なのだ。
元手が増えるにつれてどんどん楽に稼げるようになり、
4年目は400万円を25%増やすだけで500万円になる。
金持ちほどより金持ちになりやすいのだ。
数字の印象や金額のイメージで誤解しそうになるが、
少し冷静になって数学で考えてみると真相が見えてくる。