「スティーブ・ジョブズ」といい、「ジェフ・ベゾス」といい、
「フェイスブック」といい、「7つの習慣」といい、
翻訳されたビジネス書の読みにくさはなんなんだろう。
どれだけ評判がよくて実際に内容が素晴らしい本でも
共通する独特の読みにくさがあって、
文字は目で追っているのに頭に入ってこないことがよくある。
特徴として、やたらと具体的な個人名が出てくることだ。
ブツ切りになった短いエピソードにいちいち人物名が出てくるし、
同じ人物に対してファーストネームとファミリーネームとが
混在することも珍しくない。
だいぶ前に紹介された別のエピソードで出てきた人物が
なんの説明もなく再登場することもあって混乱する。
日本のビジネス書では内容の理解が優先され、
個人名を出さなくても話がわかるように説明するし、
少なくとも下の名前はまず出てこない。
海外では個人の功績や存在を
明らかにするのが礼儀なのかもしれないが、
このせいで、どうにも海外ビジネス書を読み始めるときに
ハードルを感じてしまう。