プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


その昔、超能力を養成するためのファミコンソフトがあった

FC 超能力開発ソフト マインドシーカー


ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が
ファミコンで発売していた超能力養成ソフト、
それが「マインドシーカー」だ。


私がファミコンを現役で遊んでいた当時、
このソフトを偶然にゲームショップで見つけた。
いろんな中古ソフトの箱の裏の説明を読みながら
ソフトを選んでいたときに、
超能力ソフトの説明にぶち当たったのだ。
胸はドキドキし、体は熱くなった。


思えば、超能力には子供の頃からずっと憧れていた。
エスパー魔美」を観て、魔美と同じ形で手を上に上げたり、
ドラえもん のび太の魔界大冒険」を読んで
「チンカラホイ」と唱えてみたりしたものだ。


中古で150円だったので、たとえ失敗しても損はないと思った。
それに、もし150円で超能力が身についたら儲けものである。


しかし、実際ソフトをプレイしてみて驚愕。
「『光れ』と強く念じながら、Aボタンを押してください」。
火災報知器の赤ランプのようなグラフィックが画面に映りながら
そんな説明が出た。


私は脳みそをフルに働かせて
Aボタンに「気」を送りながらボタンを押す。
だいたい3回に1回の割合で画面上のランプが光る。


ラ、ランダム?
いや、違う。私の「気」が足りないのだ。
もっと強く念じなければ。


しかも、一定回数以上ランプを光らせなければ
次に進めないシステム。
「超能力養成ソフト」というより「超能力強制ソフト」だ。


次は波線や星型などが描かれたESPカードが
画面に裏向きに並んでいる。
「強く念じて、カードの裏を透視してください」。
そんな説明が出る。


画面上のカードを透視できたとしても
テレビの内部が見えるだけでは……。
いや、違う。「気」が強ければ裏のないカードの裏も見えるはず。
しかも、例によってノルマをこなさないと次に進めない。
やってくれるぜ、ナムコ。


最終関門は、なんと連続攻撃。
すなわちランプを光らせたら続けてESPカードを透視し、
さらに次の超能力テストへとどんどんテストが続き、
失敗すると最初からやり直し。
連続でクリアできる確率は限りなく低い。
あ、いや、確率ではない。私の「気」の問題だ。


過去にマインドシーカーをプレイした人たちは
たいていここで断念しているが、私はクリアした。


このソフトに使うのは十字キーとAボタン。
十字キーでカードなどを選択し、Aボタンで決定する。
しかし、Aボタンだけでも進む事が出来る。
つまり、カーソルを動かさずにAボタンを押せば
最初にカーソルが選択していたカードに決定されるのだ。
そのため、選択する事をあきらめれば、Aボタンだけでも進行する。


そこで私は連射コントローラーの
Aボタンの上に重しを乗せて
ずっとAボタンが連射されているようにした。
画面を見ると、最初に選択されているカードに決定されていく。


失敗しようと成功しようと
延々と1つ目の選択肢が選ばれていくのだ。
ランダムのシステム、あ、いや、超能力の試練を
圧倒的なプレイ回数によって強引に乗り越えていく。


しかし、それでもかなりの時間がかかる。
私はファミコンをそのままにして、眠りについた。


朝起きてみたら、画面はエンディングだった。
ほら、ちゃんとクリアしたのだ。


でも超能力はまだ身についていない。
やっぱり、ズルしたからなのか?


このソフトの開発中にテストプレイするとき、
超能力者が続々と育って大変だっただろう。



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