プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。

エコキャップ運動に関するモヤモヤ

こういうことを言うのは無粋だとはわかってるんだけれど
エコキャップ運動の話題が出るたびに、どうもモヤモヤするのだ。

ecocap007.com
たとえばこの運動、ペットボトルのキャップを回収して送付すれば
800個に付きワクチン1人分(20円)に代わるという。
それだけ聞けば素晴らしい活動な気がするのだが、
送料は回収したボランティア側の負担なのだ。

とすれば、おそらくは数百円分のキャップを送るのに
1000円単位の送料が消費されているのではないか。
その金額を負担する覚悟があるなら
直接、ワクチン分の代金として寄付する方が助かる子供も圧倒的に多いはず。
金に関しては数字のやり取りなので、
送金するからといって送料がかかるわけでもない。

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キャップ回収分の労力を金額換算すれば
800個集めるのに20円以上が消費されているとも言える。
「何百個もゴミ箱から集めてくるなら20円ぐらいあげるよ」
と言う人もいるだろう。

いやもしかしたらこの活動には別の意味があって、たとえば、

ペットボトルのリサイクル時に
キャップが付いたままだと処理に支障が出るので、
キャップを集める活動をすれば
結果的にキャップが取れたペットボトルが増えるはず。

とか、

ただ単に企業からワクチン代を寄付するのは負担が大きいので
ボランティアにキャップを送ってもらい、
それをリサイクルすることで利益を上げつつ、
その利益の中から一定の金額(800個に付き20円)を寄付すれば
企業が赤字にならない状態で寄付を両立できる。

とか、

ゴミを分別する際にペットボトルは回収ボックスに入れるが、
そのときに外したキャップは燃えるゴミに入れられてしまい、
キャップ分のリサイクルができていないから、
キャップはキャップで回収したい。

とかがあるのかもしれない。

ただ、それならそうと堂々と告知すればいいはずだ。
しかし、この活動において一番プッシュされているのは
「キャップを集めるとワクチンになる」という情報だ。
おそらくはこの活動を支援する各学校や団体でも
それをウリにしていると思われる。

そこがどうにも気に入らない。

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「発展途上国の子供たちにワクチンを贈る」という名目なら
誰も反論ができないし、協力しない人は非道に映るだろう。
小学生などの純粋な子供ほど、
キャップ回収=ワクチンという図式をイメージしてしまうはず。

しかし、1個20円のワクチンを作り出すキャップに
数百円、数千円の送料がかかり、
しかも軽くてかさばるという最も非効率な物を運搬するのに
車が二酸化炭素を撒き散らし、ガソリンを消費しているはずなのだ。

環境と子供に優しいはずの活動なのに
どうにもこのあたりに疑問を感じる。

このあたりはエコ活動のもっとも悪だと思う部分で、
とにかく美談になる名目が冠に付いているため、
盲目的にそれに従って行動し始める人が大量に出るんだけれど
実際にそれが理屈的につじつまが合っているのかの説明や、
その活動でどうやって利益を得ているのかの説明がなくて
いつも不安になる。
無心で協力している人たちが騙されているようで残酷な気もする。

私がペットボトルを燃えるゴミに出さずに
近所のスーパーの回収箱に持っていくのは
「燃えるゴミの日にペットボトルを出してはいけない」という
ルールが決められているからだ。スーパーに行くついでだからだ。
地球環境のためと思っているわけではない。

エコ活動が妙に持ち上げられ、
それができる人・企業は善意の塊みたいなイメージが強いが、
そろそろこの風潮にウンザリしてきた。

「世のため人のために協力してね」というアピールではなく、
理論的に「こうする方が結果としてプラスが大きくなる」と説明して欲しい。

すべての行いを合計して環境的にマイナスが出るような活動から
「エコロジー」の名目を取っ払って欲しい。
環境的にはマイナスだが、利益としてプラスな活動なら
単なる企業活動なのだ。それならそれで堂々としていれば良い。