月面に着陸したときに備えて宇宙飛行士が訓練を積む際、
難しいのが地球上で月面の重力を再現することだ。
6分の1と呼ばれるフワフワした状態を再現するために
一般的には水中での訓練が使われるが、
1963年に撮影された動画に非常に面白い方法が記録されている。
アポロ計画で行われた「月面の小さな重力でも人間は歩行できるか」というシミュレーション
— tetsu (@metatetsu) November 30, 2017
吊り下げられながら80度の斜面を歩くとき、ベクトルによって歩行者は1/6Gを感じるという計算に基づいている
Lunar Gravity Simulation Techniques 1963 NASA Langley Research Center https://t.co/Pv11XUFLWE pic.twitter.com/L5UoC654AE
人間を斜めに宙吊りにすることで
足元方向の重力を疑似的に弱めるのだ。
その分、横方向に体重がかかってくるので
そこはワイヤーで支えることになる。
人間と同じように傾けたカメラで撮影した映像は
まさに月面らしくフワフワとした動きで面白い。
これほどシンプルなアイデアで
軽い重力を再現したのには感心する。