交通系ICカードのひとつである「PiTaPa」に関して、
JR西日本が2018年10月からポストペイに対応することになった。
関西では電車に乗るときにICOCAかPiTaPaを使う人が大半だが、
このサービス拡張はかなり大きなニュースだ。
(個人的にはモバイルSuicaを愛用しているのであまり関係がない)
PiTaPaは後払い式のICカード
PiTaPa(ピタパ)は関西私鉄系のカードで
チャージしなくても電車に乗ることができ、
1ヶ月の利用分を後から引き落とすポストペイ(後払い)が特徴だ。
クレジットカードのように後でまとめて引き落とされるのは
チャージの残額を気にしなくていいので非常に便利だ。
私鉄系ICカードとはいえ、もちろんJR西日本のICOCAエリアや
JR東日本のSuicaエリアにも乗ることができる。
ただ、SuicaやICOCAはチャージ型なので
そこのつじつまを合わせるため
PiTaPaはポストペイ型ながらチャージもできるようになっている。
私鉄や市営地下鉄、バスなどに乗ったときはポストペイ、
JRに乗ってSuicaやICOCA代わりに使ったときは
チャージした金額から使われる形になっていた。
それがこの10月からは、JR西日本に乗ったときも
チャージ分からの引き落としではなく
ポストペイとして記録されるようになったのだ。
ポストペイが利用できる範囲が広がったのは喜ばしいが、
そうなるとPiTaPaにチャージした分を使う機会がほとんどない。
今まで念を入れて数千円のチャージをしていた人は
使いどころがなくなって苦労するだろう。
まずは主要駅でオートチャージの設定を解除してもらう
今後はポストペイを使う機会ばかりになるので
まずは身分証を持って主要駅へ行き、
PiTaPaのオートチャージ設定を解除すべきだ。
オートチャージが設定されていると
残額が1000円以下の状態で改札を通ったときに
自分の口座から自動的に2000円がチャージされてしまい、
いつまで経ってもチャージ分を使い切ることができなくなる。
オートチャージの解除には
インターネット上での手続きが用意されておらず、
駅の窓口まで行かないといけないのは面倒だが仕方がない。
実はチャージしたICカードで切符が買える
オートチャージを解除したら
あとは残りの金額を使っていけばいい。
普通だと東京方面でJRに乗るときぐらいしか使う機会がないが、
実はJRの券売機で切符を買うときに
ICカードにチャージした金額で払うことができるのだ。
引用:https://www.jr-odekake.net/icoca/guide/postpay/
引用:https://www.jr-odekake.net/icoca/guide/other/
そもそも切符を買わなくて済むための交通系ICカードなので
普通はカードを持っている人が切符を買うことはないのだが、
実は券売機ではPiTaPaのチャージ分を現金代わりに使えるのだ。
PiTaPaのカード有効期限が過ぎれば
チャージしていた分は無料で返金されるそうだが、
手っ取り早く使ってしまいたい人は
JRに乗るときにしばらく切符を買うようにするとよい。