子供の頃、椅子取りゲームが嫌いだった。
誰にでもわかりやすいルールのためか
学校でも地域の集まりでもやる機会が多かったが、
自分が勝つために他人を押しのけるゲーム性が苦痛に感じたし、
負けた人がさらし者のようになるのも気分が悪かった。
もちろんいろいろなスポーツや対戦ゲームでも
勝利のために相手を打ち負かす必要はあるし、
徒競走や球技で勝敗や順位を付けることには賛成なのだが、
椅子取りゲームに関しては他人を蹴落とす行為があまり直接的で
乱暴でガサツに振る舞う人ほど有利になる面が嫌だった。
同様の理由でフルーツバスケットも好きになれず、
自分が勝つために誰かの席を「奪う」という行為が辛かった。
私と同じように椅子取りゲームが嫌いだった人、
逆に大好きだった人っているんだろうか。