見知らぬ人に道を聞かれて案内したり
電車で席を譲ったりすることには抵抗はないが、
道端に横たわっている人を見つけても
声をかける勇気がなかなか出ない。
私と同じような人は多いのではないだろうか。
病気やトラブルで道に倒れていた被害者を
行き交う人が誰も声をかけなかったことが
ワイドショーなどで問題視されることがあるが、
通行人が親切心を持っていなかったのではなく、
「助ける対象なのかどうか判断できなかった」だけだと思う。
道で横たわっている人がいたとしても
A.酔っぱらって寝ているだけ
B.ホームレス
C.転んだり病気で起き上がれない
のどれかわからない。
街角に座り込んでいる人なら
D.適当に座って休んでいるだけ
E.落ち込んでいるからそっとしておいて欲しい
F.気分が悪くて困っている
のどれかわからない。
CやFの人だとハッキリわかれば
見返りなく助けてくれる人はたくさんいると思う。
ただ、A・B・D・Eのような人を見かける機会の方が多いので
寝転んだり座ったりしている人を見かけたとしても
そういう人なのだろうと推測されてしまう。
困っていることを示すボディランゲージや
危険を知らせる音を鳴らすスマホの機能など、
誰かの助けを求めていることがわかる文化が必要な気がする。