30歳や40歳という歳になると
自分が子供だった頃の親の年齢に追いついたことになる。
当時は両親はあらゆることを知っていて、仕事もできて、
生活に困らないだけのお金を持っているものという認識だったが、
いざ自分がその年齢になってみると
知らないことはたくさんあるし、失敗や間違いだってするし、
経済的な不安も一向に減っていない。
世間で「親」と呼ばれているものが
こんなにも普通で頼りない存在だったことに気づく。
父親も母親も何も特別な人間ではなかったのだ。
そしてそんな状態で家を建て、
子供を育てていたことを考えると、改めて尊敬する。
親はいろいろな不安の中でがんばってくれていたのだ。