新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために
外出自粛や在宅勤務が強く求められているが、
この状態が続くと感染は防げても
それ以外の部分でかなり悪影響が出そうだ。
肉体的に不健康になる
日頃、スポーツをしていない人でも
通勤・通学などを通して毎日数千歩は歩いているし、
立っている時間も結構な長さになる。
外出できないことでそういった運動量が激減する上に
間食の機会は逆に増えてしまう。
運動不足による筋肉の衰えや肥満など、
感染しなくても不健康になってしまうだろう。
精神的に不健康になる
交流する相手が極端に限定されるのは意外とストレスになる。
在宅勤務だと家族としか関わらないし、
Web会議では必要なやり取りしかしない。
見聞きする情報がひどく限られるし、誰かと雑談する機会もない。
外出・外食による気分転換もできないので
単調で閉鎖的な毎日に飽き飽きしてくる。
期間がハッキリしていれば休暇になるが、
いつ終わるかわからない状態で時間ばかりが余っていても
不安が増えるだけでちっともリラックスできない。
結局、「軟禁」という一種の罰と変わらない状態なので、
感染は防げても精神が参ってしまう。
経済的に不健康になる
店が開けられない、客が来ない、
人手がいらなくなったなど、商売が成り立たない状態なので
金銭を稼ぐ機会が非常に限られてしまった。
出費する機会が減っても生活コストはかかるし、
家賃や学費の支払いもしなければならない。
定期収入を見込んで立てていた生活設計は崩れ、
アルバイトができずに
学費や生活費が払えなくなる学生も出るだろう。
感染で死ぬことはなくても生活が破綻してしまう。
犠牲を覚悟で生存率の高い選択をするしかない
感染防止だけを目的にするなら
このまま外出を自粛し続けるのがベストだが、
新型コロナウイルスに感染して死ぬ人が減っても
他の要因で死ぬ人が増えてしまったら意味がない。
外出自粛に起因する死亡者数が
ウイルス感染による死亡者数を上回った時点で
自粛を解除して日常生活を強行する勇気が必要になるだろう。