保存する媒体が書類であろうがデジタルであろうが、
情報の形式としては文字が一番多いわけだから
情報を文章化する能力は今後も高い価値を持ち続けるだろう。
考え方を文章化できなければ忘れた段階で知識が消えてしまうし、
口で説明するばかりだと話す手間が毎回かかってしまう。
文章化するからこそ保存性が高く、
読み出すタイミングを問わない情報になるのだ。
最近は電話という連絡方法が敬遠されがちだが、
相手の都合を考慮せず割り込む行為という意味では
口頭というコミュニケーション手段も同じだ。
メールやメッセージで報告してくれれば記録も残るし、
受け手は手の空いている時間に読むことができるが、
何でも口頭で済ませようとする人は
言い終わった瞬間から消えてしまう一過性の手段に甘えて
自分の発言内容に責任を取ろうとしないし、
情報を記録する手間を聞き手に押し付けているのだ。
仕事でも「それはメールで送ってくれればいいのに」ということを
わざわざ口頭で連絡してくる人がいるが、
要するに文章化する手間を相手に押し付ける面倒くさがりなのだ。
文章化する手間と、記録に残す責任感の両方を放棄し、
言い終わった時点で「責任は果たした」みたいな顔をしているが、
必要に応じて素早く文章化できないような人に
業務での重要なポジションは任せられない。
現代において文章化能力というのはそれほど重要なスキルだ。