「世にも奇妙な物語」は1990年代初期に
放送されていたオムニバスドラマだが、
レギュラー放送が終わった後も特番という形で
たびたび放送されている。
そんな中、2001年に放送された「SMAPの特別編」の
「BLACK ROOM」というエピソードが衝撃的だった。
木村拓哉が主演していた作品で、
大学生の息子がアメリカから久しぶりに帰省したら
実家の周辺が大きく様変わりしており、
家の構造もなぜかキッチンのテーブルの下から
出入りする謎の仕様になっている始末。
家の中はとにかく真っ暗で
近況を聞かれたり立ち歩くことを極端に嫌がる両親。
しつこく問いただそうとするも埒(らち)が明かない。
仕方がないのでたわいもない話を続けるが、
言動の端々で感じる違和感は消えない。
この両親のキャラクターがとにかく最高すぎる。
その後、ある音をきっかけに唐突に状況が変化し、
この家の秘密が少しだけ垣間見えるのだが、
話の方向転換が急すぎて誰も予想できないレベル。
わずか20分あまりのエピソードで
恐怖と興奮と好奇心を味わわせてくれる傑作。
20年経った今でもたまに観返したくなる。