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Amazonで無料販売されているマンガを
定期的にむさぼり読んでアタリを探すのだが、
先日手に取った「イサック」がめちゃくちゃ面白かった。
17世紀のローマを舞台に傭兵として尽力する侍の話だが、
日本刀で華麗に戦うのかと思いきや、
彼が取り出したのは火縄銃。
侍でありながら凄腕のスナイパーであり、
その狙撃の描写が最高にカッコいい。
火縄銃と言えば古臭いように思えるが、
本作での活躍ぶりを見るとイメージが一新される。
狙撃の腕だけでなく頭も切れるキャラクターで
西洋人に囲まれながら的確に戦況を読み、
もっとも効果的な標的を確実に射抜く。
火縄銃は単発式な上に薬莢がまだなかった時代なので
撃つたびに銃口から火薬と弾丸を注ぎ入れて
長い棒で押し固めるという作業が必要になるが、
本作での弾込めはこうである。
読者に少し不安にさせておいて
その上を行く主人公が最高に心強い。
時代は違うが、「ヒストリエ」と同じ空気を漂わせる作品で、
類まれな技術と知力を持ち合わせた主人公が
形勢を逆転していくのが最高に気持ちいい。
これ以外にもいちいち熱くさせてくれる展開が多く、
「96時間」タイプのアクションものが好きな人なら
絶対に気に入ってくれるだろう。