昔から割と睡眠に悩まされることが多く、
シャッフル睡眠法やアイマスクを愛用しているが、今回は枕の話。
人間はずっと昔から毎日寝ているのに
枕についてはいまだに何が最適なのかがハッキリせず、
いろいろな宗派があって人々を悩ませる。
布団やベッドに比べて
枕は定期的に新しい商品が登場するし、
私も思い返せばいろいろな枕を試している。
そばがら
子供の頃は親の影響でそばがらの枕を使っており、
「枕というのはそういうもの」と思い込んでいた。
そばがらは重くて硬く、頭を載せてもほとんど沈まない。
中身が多いと首が持ち上がりすぎて疲れるのだが、
徐々にそばがらが割れて平たくなっていくので
常にベストな高さに調整するのも難しい。
枕としても古臭いイメージが強く、
枕が破裂して羽毛が舞う映画の一場面を見てずいぶん憧れた。
羽毛
20代の頃に実家を建て替えた影響で
布団を処分してベッドで寝るようになり、
それに伴って羽毛枕へと移行した。
軽くて柔らかく、あれほど憧れた羽毛枕だが、
頭が沈み込む過ぎるせいで枕の両端が持ち上がるため、
寝返りのときの抵抗が大きくて意外とイマイチだった。
柔らかいだけでなく寝返りしやすいのも重要だと気づいた。
テンピュール
羽毛枕をしばらく使ったあと、
低反発の枕が流行り始めたこともあり、
テンピュールの枕に替えてみた。
羽毛とは全然違う独特の感触で
圧力によってゆっくりと沈んでいくのは気持ちよかったが、
沈み込んだ状態から寝返りをうつのは割と大変だし、
肌との接触面が多いので暑かった。
ジェルトロン
低反発こそ最新技術という雰囲気があった枕だが、
高反発の方が頭が支えられて寝返りも楽になると聞き、
「ジェルトロン」という穴の空いた四角柱が集まった素材の枕を買った。
ゴムのような素材で重量を支える強さがありつつも
穴が空いているせいで通気性が高いし、
横を向いても耳がふさがる感じがないので
今まで使った枕の中でも非常に快適だった。
ジェルトロンは10年ほども愛用したが、
さすがにヘタッてきたのか
ある日から急に首や肩が疲れるようになった。
最初はNintendo Switch Sportsをやりすぎたせいかと思ったが、
もしかして枕が合わなくなってきたのかもと気づき、
久しぶりに買い替えることにした。
ジェルまくら
次の枕はどうしようかと悩んでいたときに見つけたのが
ジェルトロンと似た印象のジェルまくらだ。
これまでの経緯から高反発、通気性の良さ、耳が痛くない柔らかさ、
寝返りのしやすさは外せない条件だったが、
それらをすべて網羅している。
販売サイト上ではジェルトロンとの違いがわからなかったのだが、
いざ商品が届くとめちゃくちゃ重くて驚いた。
同じ体積の水風船を持っているような印象で、
箱から出したときにはカバーの中で片側に偏っていたので
端を持って平たく伸ばす必要があったほど。
いざ寝てみると柔らかいのに反発力があり、
首や耳の形には変形するのに頭は沈み込まない。
寝返りをうっても肩の分だけ支えてくれるので
頭が下がって首が痛くなるようなこともない。
それでいて縦方向に穴が空いたデザインなので
通気性が高く、耳が塞がれる圧迫感も感じない。
2日ほどで首や肩の痛みはなくなり、頭が軽くなった。
個人ごとに首の角度や好みが違うので
誰にとっても快適とは限らないが、
今のところジェルまくらにはかなり満足している。