―――「左ききのエレン」4巻より
集中力を単なる強弱ではなく
質によって細かく分類した面白い理屈。
確かに集中していてもすぐ途切れる人や
ごく短時間しか集中できない人、
なかなか作業に取り掛かれない人がいる。
成果が出せない学生はこれの複合パターンが多く、
なかなか作業を始めようとしない上に
すぐに気が散るし、長続きしない。
恐ろしいことだが、こういった集中力の質は
小中高と学校生活を送る中で鍛えていく必要があり、
ある程度の年齢になったのに集中力が浅く、短く、遅い人は
ほぼ成果が出せない役立たずになってしまう。
他人から見ると、なぜなかなか取り掛からないのか、
なぜすぐに中断するのかが不思議に思えるだろうが、
そういう人は集中力の質を改善しないまま年を取ってしまったのだ。
集中力の質が悪いという自覚がある人は
とりあえず作業を強引に始めてみたり
身の回りから気が散るものを片づけるなどの工夫が必要になる。
「自分はやればできるはず」などという自信は間違いで、
この世の中では「やらない人=できない人」なのだ。
自分の集中力がどのタイプかを振り返り、
速やかに改善案と対処法を具体化していく方がいいだろう。