指定された結末にたどり着くよう
筋書きをうまく作っていくゲーム「Storyteller(ストーリーテラー)」。
見開きページがひとつのステージになっており、
好きなコマに舞台と登場人物を配置できる。
たとえば教会の場面に2人の登場人物を配置すると
その2人は結婚したことになる。
そのため、次のコマで結婚相手を別のキャラクターに差し替えても
すでに結婚している人物とは婚姻関係にならない。
そこで直前に墓場のコマを挿入し、結婚相手を墓標に配置すると
配偶者と死別して独身に戻ったことになるため、
別のキャラクターとの結婚を成立させることができる。
このように、特定のシチュエーションをうまく作って
物語の過程を指定された結末に誘導していくパズルゲームだ。
例えば「彼女は服毒自殺した」という結末のステージでは
いきなり登場人物を毒薬の前に配置してもうまく飲んでくれない。
理由もなく毒を飲む人はいないため、
自殺するほどショックな出来事を事前に起こす必要があるのだ。
コマの数や使える舞台が限られるため、
いかに各場面の解釈を広げて
目的のストーリーに誘導していくかが重要になる。
2~3時間ほどですべてクリアできるボリュームなので
コストパフォーマンスが悪いのが難点だが、
新しい刺激が感じられるゲームだった。