ファミコン時代からゲームを遊んできたが、
ふと気がつくとコントローラーが
めちゃくちゃに高くなっている。
その値上がりぶりがあまりに強烈なので
PlayStationシリーズを例に
その価格の推移を洗い出してみた。
各時代で税率も物価も変わるが、
あくまでユーザーが支払う金額で比較できるよう
すべて当時の消費税率で計算した税込価格とした。
また、マイナーチェンジといえるものは一部省き、
限定版や特別モデルも除外して
一番標準的なもので比較することにした。
初代PlayStation(1994年~)
初代PlayStationの一番最初に付属していたもので、
平べったいものが当たり前だったスーファミと比べて
2本脚の生えた奇妙な形はすごく違和感があった。
アナログスティックが付属し、
単に押しているかどうかだけでなく
スティックの傾き具合による微妙な入力が可能となった。
強弱の表現はできないものの振動機能もあり、
現在のコントローラーのスタイルが
このモデルでほぼ確立した。
当時のゲームユーザーは振動機能の必要性に疑問を感じたが、
いざ体験してみると没入感を何倍にもする効果があるとわかった。
「デュアルショック」と名付けられたモデルで
その名前の通り、大きさの違うおもりを2つ内蔵して
振動の違いを表現できるようになっている。
PlayStation 2(2000年~)
PlayStationコントローラーの最終形態を引き継ぎつつ、
ボタン自体も感圧式でアナログ入力が可能となった。
正直、ゲームに熱中する中でボタンを押す力の強弱は調整しにくく、
あまり有効な活用には至らなかった。
PlayStation 3(2006年~)
形状はほとんど変わっていないがワイヤレスとなり、
ゲーム機本体からの距離が問われなくなったことで
プレイのしやすさが格段に上がった。
コントローラーの傾きを検知するセンサーが搭載される一方で
権利問題でモメていた振動機能が削除されるなど
進化と退化が同居した妙なモデルだった。
権利問題が片付き、無事振動機能を搭載した
本来の標準コントローラーが登場した。
このあたりからコントローラー自体が
ゲームソフトに匹敵する価格になり、
ゲーム1本を諦めてコントローラーを買う必要が出てきた。
PlayStation 4(2014年~)
進化し尽くしたと思っていたコントローラーだが、
なんとタッチパッドとスピーカーが搭載されて
さらに一段階新しい体験ができるようになった。
PlayStation 5(2020年~)
よりスタイリッシュなデザインに変わりつつも
ついにコントローラーがゲームの価格を上回り、
2024年にはついに1万円を超えてしまった。
まとめ
こう見ると1994年から2024年までの30年間で
実に4.45倍もの値段になっていて驚く。
ゲームに詳しくない人には意外かもしれないが、
コントローラーというものは消耗品であり、
数百時間ほど遊ぶと動きがおかしくなってくる。
しかしPS5でもNintendo Switchでも
コントローラー1個で8000~9000円もの値段になり、
ゲームユーザーたちを苦しめる状況になっているのだ。