「一応アイドルやってます」のように、
「アイドル」が会社員や調理師のような
職業として表現される場面をよく見かけるが、
そのたびにモヤモヤした気持ちになる。
私の考える「アイドル」は仕事の種類ではなく、
多くの人が憧れたり熱狂したりする存在を指す。
観客に対して歌を聞かせるなら「歌手」、
ダンスを見せるなら「ダンサー」が職業であり、
それぞれのジャンルの中で
一定以上の人気を集める人がアイドルなんじゃないのか。
つまり「有名人」や「偉人」などと同様、
その人の実績をもとに周囲が判断する称号のひとつだと思うので、
「職業はアイドルです」という自己紹介を聞くと
「人気者やってます」「仕事は英雄です」のような違和感がある。