
20代の頃、当時勤めていた会社を辞めて
今の仕事に就くまでの4ヶ月間、無職だったことがある。
今なら退職前に転職活動を進めて
次の仕事が決まってから辞めるべきだとわかるが、
そのときは「なんとかなるだろう」程度の気持ちで
とりあえず退職の決心をしてしまった。
実家住まいだったので食事や住居の心配はなかったのだが、
その4ヶ月間はとにかく辛くて辛くて今でも忘れることができない。
「4ヶ月なんてちょうどいい休暇期間じゃないか」と思うかもしれないが、
それは休暇の後に定職があるとわかっている場合だけだ。
無職生活がいつまで続くかわからない状況だと毎日不安でしかなく、
なんにも役立っていない状態にとにかく罪悪感を感じる。
いつ明けるかわからない休暇はまったく楽しめないのだ。
時間はたっぷりあるものの、ゲームやマンガのような娯楽は
後ろめたさが上回ってしまって楽しむ余裕がなかった。
「宿題を全部すっぽかした状態の夏休み最終日が延々続く」
という例えはよく言ったもので、とにかく落ち着かない。
アルバイトをしながら転職活動をしたものの
応募結果が返ってくるまでは待つしかなく、
生産性のない自分が一人前に食事をとるのも
親に申し訳なくて仕方がなかった。
この無職期間の辛さに比べれば
在学中の就職活動なんてよっぽど楽だ。
「どこかの組織に所属している」
「明日もまた行くべき場所がある」
そういった自分が必要とされている実感が安心感を生む。
フリーターにしろ無職にしろ
その状態でずっと生きていけるならいいのだが、
いつかちゃんとした仕事に就く必要があるなら
先延ばしにする方が難易度が上がる。
学生は初めての就職活動に苦労を感じるだろうが、
就活をしなければもっと辛い状況になる。
人生全体での苦労を軽減するためにも
学生時代に全力を尽くして欲しい。