12のひらがなを緻密に組み合わせる謎解きに驚かされたあと、
謎解きの要素が詰まったゲームブックに手を出してみた。
リアル脱出ゲーム 感想その114
「ルネと不思議な箱 その町で少女は過去の夢を見る」

これはリアル脱出ゲームで有名なSCRAPが
謎解きやパズルの要素をゲームブックの形に詰め込んだもの。
ゲームブックというのは示された選択肢に合わせて
次に読むべきページが分岐するよう構成された本だが、
本書は段落単位で番号が割り振られているので
一度に読む量が少なく、テンポがいいのが特徴。
面白いのは手がかりを入手したときに知らされる数字を
段落番号に足して移動先を求めるアイデア。
手がかりの有無が自己申告だと不正なプレイができてしまうが、
この方法だと数字を知っていないと行き先がわからないので
正しい手順をたどった人しか先に進めないのが素晴らしい。
ただ、いざ手がかりが手に入ったときに
それをどこで使うかを覚えていなかったりするので
また全部の場所を回っていかないといけないのは面倒。
同じ場所に何度も訪れる展開が
ゲームブックという形式と相性が悪いのが残念。
ゲームオーバーになる場面は割と多いが、
直前の段落番号が記載されているので
手前の戻りやすい配慮は安心感があっていい。
肝心の謎解きは経験者向けの問題が多いのだが、
サイト上で見れるヒントがあまりに薄いので
一度詰まってしまうとどうしようもなくなる可能性がある。
見るかどうかは自分で選べるわけだから
初心者のことも考えてもう少し充実させて欲しかったところ。
特に最終問題が異様に難しく、
必要な情報の読み取りにくさも相まって
ここで路頭に迷うプレイヤーが続出しているらしく、
ネット上にも助け合いの意味で
攻略情報を書き残す例が散見された。
私自身、ネット上のあらゆるサイトを探し回っても明確な解法がわからず、
本当にもう少しで諦めてしまうところだったので
後続のプレイヤーのために本記事の末尾に自作のヒント集を書き残しておく。

1章あたり約1時間、全6章もある上に最終問題でかなり悩んだので
クリアするまで6時間40分と十分なボリュームだった。
ただ、情景描写がコンパクトなのに各章で主人公が変わるせいで
誰の視点で書かれているのか混乱する場面がたびたびあったり
徐々に明らかになる物語の全体像が妙にややこしかったりと
ストーリーにはそこまでのめり込めなかったのは残念。
2000円という値段の割にかなり本格的な造りなので
自宅でじっくりと謎解きに取り組みたい人なら挑戦してみて欲しい。
書き込んだ内容を消したり修正したりすることが多いので
鉛筆やフリクションボールペンを使う方がいいだろう。
最終問題ヒント
ヒントが役立ったという人はぜひ下記の謎解きも遊んで欲しい。
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