リアルなグラフィックが当たり前になったこの時代に
すべてが文字だけで表現された「文字遊戯(もじゆうぎ)」という
パズルゲームがめちゃくちゃに斬新だった。

勇者となって魔龍を倒すというRPGのような世界観だが、
キャラクターも背景もすべてが漢字で表現されており、
「我」という主人公を操作して進めていく。
スクリーンショットだと殺風景に見えるが、
ひとつひとつの漢字は揺れたり音を立てたりと
それぞれの文字が表している物らしく動いており、
不思議なほど活き活きとして見える。
そして単にグラフィックが文字に置き換わっているだけでなく、
その中に今の状況を説明する文章も表示されていくのだが、
それを利用することで現状を変化させていく「言葉遊び」が本作の醍醐味。

出口のない部屋から出たいときには
「専門書」という単語の中の「門」を利用したり、
「灯りをつけたい」と願う文章の「い」を消せば
「灯りをつけた」という結果が手に入るのだ。
また、さまざまな四字熟語を利用したパズルや
文字であることを活かした多彩な演出が詰まっており、
話が進んでも次々と新しいアイデアが出てくるのが素晴らしい。
クリアするまでの7時間でたくさんの刺激がもらえた。
中国のゲームを日本語に翻訳したものらしいのだが、
日本人にも理解できる単語やレイアウトが整うような文章に
見事にローカライズしているのもスゴイとしか言いようがない。
ゲーム内で見れるヒントがあまり役立たないので
詰まったときは素直に攻略サイトに頼る方がいいが、
それでも本作の面白さは十分に感じられるはずだ。
ぜひいろいろな人にプレイしてもらいたい。
