


―――「クニゲイ -大國大学藝術学部映画学科-」2巻より
良質な情報や経験だけを厳選して得ようとすると
内容を味わう前に有益性をチェックする必要が出てくるし、
誰かが推薦したものだけに手を出すのも偏りを生んでしまう。
また、インプットした段階では価値を感じなくても
あとから別の機会に急に効いてくることもある。
未来永劫にわたって不要な内容かどうかは判断できないのだ。
だからこそちょっとでも気になったものはどんどん手を出し、
なんらかの形でアウトプットして自分の中に沁み込ませる。
そうやって手に入れた大量のインプットの多くは
いつか何かの形で役に立つだろう。
たくさんの知見があればその中から取捨選択できるが、
見聞きしたことのない情報を使うことはできない。
インプットは質より量を優先した方が効果が高いわけだ。