プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


セルフ祭 セルフレポート



この週末、大阪にブラッと行ってきたが
そこで行われていた地元イベント「セルフ祭」が
あまりに衝撃的だったので
誰に頼まれるでもなくセルフでレポートしてみる。




場所は有名な大阪のシンボル「通天閣」のすぐ近くだが、
地元密着型の市場のため、観光客はこっちまで全然来ない。

来たとしても、アーケード商店街よりも
さらに地味な市場の通りにはまず立ち寄らない。
串かつやスマートボールなどの定番スポットとは無縁の地。




閑散としていたが、セルフ祭は間違いなく開催中であり、
「セルフ」の名の通り、自作された看板で彩られている。




入って早々に目にしたのが「セルフみくじ」。セルフのため店員不在。
「ここに金を入れる」と指示があるが、
金額もセルフなので自分で決めていい。

もしアタリが出たら横の景品箱から
セルフでお菓子を取っていい。
何か願い事がある人は願いを書いた紙を
セルフで横の壁に貼ることができる。
テープは備え付けだが、紙やペンはないため、
セルフで持参するとよい。

ここではすべてがセルフ。それがセルフ祭。
「自分のことは自分でやる」という大原則が活きている場所。




セルフ祭は市場のアーケード内で展開されているため、
突如として普通に品物が展示されている。

上から下まで2センチずつ直径の異なる鍋が
マトリョーシカのように並んでいたが、
「3倍長持ち」の「1倍」が
どの鍋を対象にした計算かは説明されていなかった。




セルフ祭は原則として禁煙らしく、
個人個人のセルフモラルが問われるところ。
喫煙者に向けて専用の案内が出ている。




喫煙所を覗いてみると、ここはもはや外。
喫煙所にしてはイスが一方向に並んでいて珍しいなぁと思ったら




赤い台の横に「セルフステージ」の文字。
ここはどんな芸でも披露できる場所。
「今にきっと舞台に立ってやる!」と意気込む各種タマゴのみなさん、
セルフ祭のステージなら今すぐ立てます。




ステージに面したイスには「セルフ客」の表示。
演者は主催者も兼ね、セルフで客集めまでしなければならない。




喫煙所を出るとデモパレードの本部がある。関係者は不在。
どんなことを主張しても自由らしく、
仮面や鳴り物などは貸してくれるようだ。




知っておくべき情報はひとつ、
16時集合で16時半スタートということだけ。
ここに集まる人とどんな顔して接すればいいのかわからないけど
そんなときは仮面をかぶればいいのです。




自作のミサンガを売ってる店。ミサンガとか久々に見た。
またも店員は不在で、「13:00ごろ帰ってくるよ」という書き置きと
「お金はツボに入れて下さい」という指示。

もうセルフ祭ではすべてがセルフだ。
完全自動化で店員不在という未来型の販売形態。
店員が無事に帰ってくることをミサンガに願おう。




歩いていると壁一面に貼られた写真たち。よく見るとみんな寝てる。
眠気に負けて居眠りしちゃった人たちを撮った写真集らしく、
寝てる人」と同じコンセプト。

しかしセルフ祭は見るだけでは終わらない参加型イベント。




「ねてね」という指示と、そこに置かれた1畳のタタミ。
居眠りする人たちの写真に囲まれつつ、
自分自身が寝てこそ「ねてる人」のアートは完成するのだ。




至るところに貼られているポスターも手作り感まるだし。
それでいて背景に脳ミソ柄を選ぶところなどは
普通の祭にはないセンスなのだ。




大きな衝撃を受けたブースのひとつ、「セルフ教室」。
中にはホワイトボードだけが設置されていて
自分で好きな教室を好きな時間に開くことが可能。




現在予定されている授業は15分で学ぶスワヒリ語だ。
セルフ教室なら誰でも先生になることができる。




セルフ祭の片隅にはなぜか前輪だけが取られた自転車多数。
前輪だけが役に立つ用途ってなんだ。




わずか100メートルほどの間に見所ありまくりのセルフ祭。




立ち寄ってすぐのときにはあまりの手作り感に
近所の小中学生の企画かなぁ、と思ったけど
かなり飛び抜けたセンスの一面があって、
「これは一周まわった人がたどり着いた境地だな」と気づいた。




一番目を引いていたのは「ミノムシ男」だろう。
どうやって登ったのかわからないが、かなりの高さ。




一応、左腕だけは出ていて、
スマートフォンの操作ができるようになっている。
そこでTwitterでつぶやいたり、下を通る人と会話したりしてた。




たくさんの写真を載せたけど、撮影するのに勇気が足らなくて
残念ながら紹介できていないポイントもまだまだあった。

わずか3日間だけの開催だったようだが、
シャッター通りの新しい可能性を見た感じで
こういう企画もアリだな、と思った。

セルフ祭周辺の妙なもの

セルフ祭の周辺にあった変なものを紹介。
セルフ祭自体も相当に変なイベントだったけど、
そこから遠くない場所にも普通じゃないものが多数あった。




床屋の前にあるやたら濃い人形。
あまりにインパクトが強すぎて
カットが700円という破格料金が目に入らない。




ものすごく汚い自販機。どうやったらこんなに汚くなるのか。
とても人気爆発してるように見えない品々。




かと思えば各種電子マネーに対応した最新型自販機まで。
大阪は時代背景がおかしい。今は西暦何年だ。




ここのコインロッカー狭すぎ。
他の客が入っていたらすれ違い不可能。
デカい荷物を入れようにも、反対側のロッカーにつかえる始末。




喫茶店で休む飼い主に置いていかれた犬。
茶色いものに囲まれた茶色。




自転車を下りずにそのまま買えるタバコ屋。
っていうか、タバコ屋はそれが普通だろう。




自販機を「カフェ」と言い切ってしまう大胆さ。
メイド喫茶もここまできたか。




「アヤ&ミワ」って誰だ。
ここに引っ越したら住所を書くたびにその質問を喰らいそう。




女性をホテルに誘うのは勇気がいるもの。
ここなら「ちょっと王将行かへん?」と自然な誘い方が可能。

セルフ祭だけが変なのかと思ったら
大阪はこんな感じが平常なのかもしれません。
テーマパークとは別のベクトルを持ったファンタジー。おいでやす。

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