プチメタ3.0

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不慮の事態に備えてプランBを用意しよう

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仕事柄、試験監督をすることがよくあるが、
シャーペン1本だけ持ってきて受験している学生をたまに見る。
書き間違えたときにはシャーペンの頭にある消しゴムを使うのだ。

そういう姿を見ると怖くて仕方がない。
リスクマネージメントの意識がないのだろうか。

もしそのシャーペンが壊れたら。
消しゴムの残りが予想外に少なかったら。
シャーペンを落としてしまったら。
広い面積を消さなければいけなくなったら。

以前にも似たようなことを書いたことがあるが、
こういう学生は危険性を想像する能力がないのだろうか。
常にトラブルがゼロで済むと思っているのだろうか。

一方で、シャーペン2本に替え芯、消しゴム2つに
鉛筆と鉛筆削りまで持ってきている学生もいる。
何が起こっても大丈夫な準備だ。

ここまで極端でなくてもいいが、少なくとも
不慮の事態に対しての対応ぐらいは考えておいて欲しい。
物事は何もかも自分の予定通りに進むわけじゃないし、
完璧に運んだとき以外、成功できないのは自分の責任だ。

たとえ用意しておいた策(プランA)が
80%の確率でしか成功しなくても、
同じ成功確率の代替策(プランB)を用意しておけば
どちらかで成功する確率は96%となる。
それはプランAひとつだけで成功率を96%まで
高める努力をするよりもよほど楽だと思う。

壊れないシャーペンを手に入れるより、
普通のシャーペンを2本用意する方が楽だ。
そのぐらいの想像力を働かせられる学生の方が
いろんなことがうまくいくと思う。

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