プチメタ3.0

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デキる学生とできない学生の授業の受け方の違い



日々、プログラミングに関する授業をしていて、
着々と実力を付けていく学生とそうでない学生の違いを痛烈に感じる。
試験や課題を実施するまでもない。
授業の受け方を見ているだけで、その学生のデキがわかってしまう。
まったく同じ授業を受けていても
上達するポイントを外していると無意味なのだ。

受講スタイルの違いを比較すると以下のようになる。

授業の流れ デキる学生 できない学生
新しい内容を説明 集中して聞く 黒板の内容を写す
使用例を紹介 集中して聞く 黒板の内容を写す
練習問題を提示 習ったことを使って解く わからないので待ってる
正答例を紹介 自分のミスを反省する 正答例をがんばって写す
次の内容を説明 集中して聞く 写し間違いを修正中

(このあたりはノートを取り方を知らない学生に通じるところがある)

できない学生も大真面目なのだ。サボッてるつもりはない。
しかし、講義内容を実力に変換する大チャンスであるはずの
「習った知識を活用して問題を解く」ことをしていない。
問題の正解が発表されるまで、ひたすら何もせず待ってるのだ。

本来、この時間に待っているのは講師のみだ。
学生はさきほど説明された知識をどう使うか自分で考え、
「こういう場面で役立てるのか」という実感とともに
自分の力として吸収する。それが成長につながる。
学生のその作業が完了するのを講師は待っている。

しかしできない学生はここで講師と同じように待ってしまう。
問題を自分で解くという挑戦を放棄し、
どう解くべきかを講師が説明するまで待つのだ。
この時間にボーッと前を向いていて
講師と目が合うような学生はできない学生だ。

そして正解が発表されるとそれを写し始める。
結果、情報を受信するばかりとなり、
「授業をきちんと聞いたつもり」なのにちっとも身に付かない。

正解が提示されたとき、
デキる学生はミスをした箇所の訂正のみで終わるが、
できない学生は全部を1から写し始めるので非常に時間がかかる。
問題を解く時間をただ待って過ごしたツケがここで来る。
下手をすると正答例をうまく打ち込んだのに動かなくて
必死で黒板の内容と自分のパソコンとを見比べている。

おそらくプログラミング以外の分野でも似たようなものだろう。
同じ授業を同じ時間、同じように受けているのに
なぜ他の学生のように上達しないだろう、と思っている学生は
自分の受講スタイルが間違っていることを疑ってみよう。


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