プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


とらえ方で変わるハウステンボスの魅力

とある週末に長崎県のハウステンボスまで行ってきた。

●神戸から長崎までは飛行機で1時間

九州方面に旅行に行った経験がほとんどなかったので
神戸から1時間の飛行機であっさり着く近さと、
有名なイメージなのにあまりにも田舎な長崎の町に驚く。


ただ、ハウステンボスまで行くには
飛行機にしろ新幹線にしろ、降りてから
さらに電車かバスか船で1時間ほど移動する必要がある。遠い。

●混雑はしていないが、妙に安っぽいアトラクション

朝9時の開園からさっさと入るが、
びっくりするぐらい人がいなくて公園みたいな雰囲気。
人混みも行列も嫌いなので、これは嬉しい誤算。

テーマパークと言えばアトラクションだろう、というイメージから
入園直後から積極的に各施設を周ってみたが、
映像系にしろ、ライド系にしろ、お化け屋敷にしろ
やたらと安っぽくてゲンナリした。

アトラクションごとに世界観が設定されており、
SFやファンタジー的なストーリーが説明されるが、
前置きが長いばかりでやたらチープなシナリオだし、
せっかくの設備を活かさない造りばかりでもったいない。
映像の素材クオリティは高いのに、
なんでこんな使い方を?みたいな疑問ばかり湧いた。


お化け屋敷系も5つぐらいあって
そこらのテーマパークより圧倒的に数が多いのに
80年代かと思うぐらいショボい完成度だったり、
ホラー映像のはずなのにダチョウ倶楽部が出てきて
ショートコントされたりした(これには本当に冷めた)。

●運営面の工夫も足りない

さらにシステム的な甘さも結構あって、
各アトラクションの次回のショーがいつからなのか、
今どれぐらいの待ち時間なのかを一覧できる掲示板やアプリがなく、
いちいち現地まで行かないとわからない。

本編に至るまでいくつかのステップで見せるものを用意したり、
世界観を活かした飾り付けなどで客を退屈させない工夫もなく、
客たちの体感的な待ち時間を軽減する流れができていないのも残念。


園内を散策するだけの入場チケットしか持っていない客がいるため、
アトラクションの利用の際に
いちいち紙のパスポートを提示させられるのも面倒。

入園して6時間ぐらいかけてほぼ全部のアトラクションを体験したが、
この段階ではかなり落胆していた。

●自転車を借りた途端、すべてが楽しくなった

しかし、自転車をレンタルした途端、評価が一変した。


自転車は2ヶ所ある入園ゲートの近くでレンタルできるが、
普通の自転車だけでなく、前後2人乗り仕様、
左右2人乗り仕様、前後左右4人乗り仕様、
前後左右6人乗り仕様などいろいろある。

せっかくなら普通とは違う自転車の方が面白いので
複数人対応のものをレンタルすべきだろう。
それにまたがって園内を走ってみると、印象がガラリと変わる。

●自転車にとって、すべてが快適な場所


園内の道はとにかく広く作られており、
通行人をよける十分なスペースがある。
業務用のトラックや園内を移動するバスが来ても
歩行者は危険を感じることもなく、
少し端に寄るだけでお互いが行き来できる。
誰もあくせくしていないし、信号もないので
自転車も歩行者もゆっくりと移動するだけ。

これがめちゃくちゃに気持ちいい。


園内は石畳なのでガタガタと揺れて走りにくいし、
自転車も高性能なわけではない。
しかし、自転車が通行できないエリアがほとんどなく、
アトラクションやレストランの近くに
自転車を置くためのスペースが用意されているため、
置きっ放しにしてアトラクションを楽しみ、
終わったらまた自転車に乗って別の場所に行く、ということができる。


ディズニーランドの2倍という広大な広さとのんびりした雰囲気に
自転車がピッタリなのだ。道に迷うことすら楽しい。

●散策することが最高に楽しい空間


どこで立ち止まって写真を撮っても絵になる景色、
ストレスを感じない適度な人口密度、
スタッフは非常に親切で愛想もよく、
何も考えずに散策を楽しむには最高の場所。

最初はディズニーランドやUSJと同じく、
アトラクションやパレードに気が向いたが、
そもそもコンセプトが全然違うテーマパークだった。


ハウステンボスに行ったなら、まず何も考えずに散歩する。
ふと見つけた店に入る。遠くに見える建物に行ってみる。
歩き疲れたら自転車を借りる。適当な目的地に向かってみる。

ただそれだけでよかった。
せっかく来たんだから何かしよう、と考えると損をする。
むしろ何も目的を持たないことを味わう。そっちの方が贅沢だった。


楽しかった。

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