これから社会人となる学生には
ぜひ「自分の作業時間を予測する力」を身に付けて欲しい。
高いクオリティを出すスキルばかりに意識が行きがちだが、
作品作りにしろ書類作成にしろ、
やろうとしている作業にどれぐらいの時間がかかりそうかを
実際に取り掛かる前に予測できる、というのは
仕事をする上ではすごく大切なスキルだ。
何かを指示したときに
「できるだけ急ぎます」「間に合うとは思います」
みたいなあやふやな言葉より、
「午前中にできます」「これは明日までかかりそうです」と、
きちんと完了予測日時を言ってくれる方が安心できる。
もちろんその予測が大きくズレていれば無意味だ。
たとえ予測時間よりも短い方にズレていたとしても
「常に長めにサバを読む人」と認識されて信頼度が下がる。
自分の能力を理解していて、その作業に要する時間が
正確に読めることが大事なのだ。
間に合う・間に合わないはその後の話。
期限が決まっていて、やりたいことのすべてを実行できないとき、
それぞれの作業にかかる時間が正確に予測できれば
間に合うものの中から優先順位をつけることができる。
「とにかくやってみる」「なるべく急ぐ」などという意識の人は
がんばったけれど間に合わなかった、という事態に陥る可能性がある。
結果がでなければ、そのがんばりは評価されないのだ。
そのため、日頃から作業の前後に時間を確認するようにすべきだ。
何の作業にどれぐらいの時間がかかるのかがわかってくれば
似たような作業をするときに時間を読めるようになる。
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