保育所に通っていた頃、毎日「かんぷうまさつ」をさせられていた。
上半身裸になって両手で持ったタオルで身体をゴシゴシこするのだ。
小学生になり、徐々に漢字を覚えていくにつれて
「かんぷうまさつ」は「寒風摩擦」だったのだと思い込んだ。
冬の寒い日でも裸になってやらされた覚えがあるので
「寒風」のイメージと強力に結びついたのだ。
そしてもう少し大きくなったとき、実は「乾布摩擦」が正解だと知った。
寒い温度の方ではなくタオルに焦点を当てた用語だったのだ。
それ以降、思い出すたびに頭で修正するので間違えなくなった。
ただ、それを使う機会がない。乾布摩擦は寒いからしない。