プチメタ3.0

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AppleWatchを使い倒した感触

昨日発売された話題のAppleWatchだが、早速買ってみた。

買う前に多少の情報は見ていたが、
いざ使ってみて感じた実際の印象を並べてみる。

時計を見たときだけ画面が表示される



無駄なバッテリーを食わないようにするためか、
普段はiPhoneのスリープ状態と同じように画面が消えていて
時計を見る仕草をすると勝手に画面がONになる。
手首を揺すったり腕を振っても反応がないのに
時計を見たときだけきちんと画面が点く。これが素晴らしい。

画面をタッチしただけでも点灯するので
手首の角度を変えずに時計を見たいときも問題ない。
物理ボタンを押さなくても画面をONにできるのはすごく楽。
ただ、何か作業をするときに卓上に時計を置いて
視線だけ動かして時刻を見る、という使い方ができない。

「強く押す」という独自の操作

単なるタッチ操作はiPhoneでも慣れているが、
強く押すことでアプリの補助的な機能を呼び出すことができる。
まったくヘコまない硬い画面を強く押す、という感覚に慣れないが
アプリがうまく対応していけば便利になりそうな操作ではある。

ダイアル操作は普通

AppleWatch側面に付いている
「クラウン」と呼ばれるダイアルだが、
Appleが主張するほどの衝撃は感じず、普通のさわり心地。
大量の項目を素早くスクロールするには便利だが、
1項目だけズラすときに
どの程度の回転に相当するのかがわかりにくい。
ダイアルを押し込む動作は力がいるので面倒に感じる。

設定の大半をiPhone側で行う



ペアリングしたiPhoneでいろいろ設定すると
腕についているAppleWatchに即時反映される。
時計本体をチマチマ触るのは大変なので、この設計はすごくいい。

iPhoneの通知内容をすべて確認できる

AppleWatchがもっとも存在価値を発揮する部分だが、
いちいちiPhoneを見なくても通知内容がわかる。
AppleWatchに対応していないアプリも含めて
iPhone側で通知内容に設定されているものがすべて見れる。

しかもiPhoneを操作しているときはAppleWatchは反応せず、
通知が2重にならないようになっている。これもすごくいい。
AppleWatchはあくまで
iPhoneを見ていないときの補助アイテムなのだ。

通知音を鳴らすこともできるが、
手首をコツコツ突っつくような振動で教えてくれるので
さりげなく通知をチェックできるところが素晴らしい。
振動に気づかないこともあるが、文字盤に通知マークが出るので
少なくとも時刻をチェックする際には気づく。

文字情報はかなり読みやすい。



iPhoneと同じ感覚でタッチ操作のスクロールもでき、
想像以上にストレスなく文字情報を読むことができる。

今のところメールは読むだけで送信はできないが、
iOS端末へのメッセージは定型文と音声入力で送信できる。
音声による文字入力の精度が非常に高く、
ちょっとした内容なら十分実用に耐えられる。
漢字変換の間違いを直しにくいところだけがやや難。

Siriがあまりにも便利

その認識力や対応の広さから
iPhone本体でも評価されているSiriだが、
AppleWatchでこそSiriの真価が発揮されると感じた。
小さな声でも拾ってくれるし、
ほとんど聞き間違えない認識率の高さから
いろいろな作業をiPhoneを取り出さずに
行うことができるようになっている。

目的地までの道案内を音声でSiriに頼み、
AppleWatchに表示されたナビ画面を見ながら歩く、なんてのは
まさに想像した近未来のアイテムそのままである。
Siriは文字のみで声が出ない仕様なので
周囲の人にほとんど気づかれずに使うことができる。

対応アプリはどんどん増えていくはず

標準アプリは最初からインストールされてるが、
それ以外はiPhoneにインストールしたアプリの中で
AppleWatch対応のものが時計へと転送される仕様。

定期的にチェックしたいコンパクトな情報こそ
AppleWatchに向いているので、
そういったタイプのアプリは対応していくだろう。
たまごっち」が早速対応していて「なるほど」と思った。



ただ、アプリを表す円がズラっと並んだ画面はカッコ悪いし、
フォルダにまとめることができないので
標準アプリの中で不要なものが邪魔に感じる。
ここはおそらくアップデートで改善されるだろう。
また、アプリの起動にはやや時間がかかる。

iPhoneの機能が拡張される

iPhoneあってのAppleWatchなのだが、
AppleWatchがあることでiPhoneがより便利になることがある。
標準アブリの中で一番感激したのが遠隔でのカメラ操作。



iPhone本体を離れた場所に置いていても
AppleWatchでシャッターを操作できるのだが、
ちゃんとiPhoneが捉えている映像が時計側に表示されるので
小型の遠隔ビデオカメラになる。

AppleWatchを操作して
iPhoneからチャイムを鳴らすこともできるので
部屋の中でiPhoneの居場所がわからないときに役立つ。
こういった、両者がうまく連携した機能には感心させられる。

電波時計じゃないのに正確

インターネットで時刻調整するiPhoneと
時刻を同期するシステムなのだろうが、
テレビ放送と一致した時間を指す正確具合。

毎日充電しないといけない

バッテリー持続は18時間と言われているが、
普通に触っていると確かにそのぐらいの消耗度合いなので
充電せずに外泊を乗り切るのは厳しい印象。
モデルチェンジごとに徐々に改善されるだろうが、
バッテリーに関しては、腕時計というより
スマホに近い感覚で考えるべきなのだろう。

ちなみに、付属の充電ケーブルが
2メートルもあったのは嬉しかった。
帰宅時に時計を置いておく場所の自由度が高まる。

AppleWatchが役立つ人は限られる

AppleWatchはあくまでiPhoneの通知機能を
腕時計として独立させたアイテムであり、
iPhoneをただ電話として使っている人にはあまり意味がない。

メールやその他の情報を定期的に受け取っていて、
座るときにはiPhoneをテーブルの上に見えるように置き、
歩いている時にもちょくちょくiPhoneを取り出すような人にこそ
向いているアイテムと言える。

「もしかしたら何か連絡が来ているかも」
「情報が届いたらすぐ気づきたい」などと思ってしまって
iPhoneをまったく見ずに2時間過ごすことが辛く感じる人。
そういう人にこそAppleWatchは向いていて、
iPhoneを取り出す回数を格段に減らしてくれる。

 

価格設定は高すぎる印象のAppleWatchだが、
ここ最近、あまり興奮しなかったiPhoneの新機種と比べ、
その目新しさと新感覚にワクワクさせられた。

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