プチメタ3.0

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映画「チャッピー」が評判通りの傑作だった

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上映終了する映画館が増える中、滑り込みで「チャッピー」を観てきた。
(邦画はダラダラと上映し続けるのに
 洋画は1ヶ月持たない日本市場はどうも不満だ)

「冷徹なロボットに人間の感情が生まれ…」という序盤の流れに
「はいはい、映像は綺麗だけどよくある話ね」と思って観てたが、
これが驚くほど深くて、分厚くて、目の離せない作品だった。

そこにいるとしか思えない圧倒的な存在感の映像に驚愕し、
派手なアクションシーンに爽快感を感じながらも、
「子供の頃は無邪気な良い子だったのに
 今は悪い友達と過ごすようになって…」という現実を連想したり、
相当に悪いヤツらだとわかってるのに
いつの間にか応援してる自分の倫理観に自信がなくなったり、と
いろいろなタイプの映画として観ることができる。

「絶対的な善」が存在せず、いろんな悪が詰まっている作品で
人間は自分なりの正義を振りかざすものだということがわかる。

どんどん嫌な方向へ展開していくストーリーに
「こんなになってどうまとめるつもりなんだ」と不安を感じるも、
もう最高としか言えないクライマックスで終わってくれた。
観終わった後にこんなにも満足度が高かった映画は久しぶり。

これはもっともっとヒットしてよかった映画だ。
規制問題ばかりが騒がれて
肝心の作品の評判が薄れたのは残念な限り。

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