プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


戦闘だけでなく世界観にもホレボレするカンフーアクションゲームが熱い


Sifu -Switch

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  • H2 Interactive
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PS4版の発売以来、その評判を耳にしていた
カンフーアクション「Sifu(師父)」をプレイしてみた。




2つのボタンを押すだけで次々と連続攻撃が出るのだが、
ザコ敵でもまあまあ強いので、むやみに攻めるのではなく
相手の攻撃をタイミングよく弾いたり避ける必要がある。


どの攻略サイトを見ても、ジャストガードより
「Lボタン+下」による上段見切りが推奨されているので、
そちらを中心に戦うようにする。




体力以外に「体勢の崩れ具合」を表すゲージがあり、
これを削りきると相手を瞬殺する決め技が発動できる。




単に派手で気持ちいいというだけでなく、
主人公の体力が少し回復するという仕様が見事。
複数の敵を次々と倒していく様子が
まさにカンフー映画っぽくて自分に酔える。




肉体ひとつで戦っていくのかと思いきや、
「なるべく武器を使え」と言うアドバイスばかりなので
酒瓶でも鉄パイプでも遠慮なく使っていくことにする。
ただのバットでさえ後ろ手に構えたり、
足で弾き上げて武器を拾う様子が全部カッコいい。


単純にアクションゲームとしてもよくできているのだが、
本作のシステムには2つの大きな発明があり、
それを体験できたことが有意義だった。

死ぬたびに歳を取る主人公


ひとつはコンティニューするたびに歳を取ることだ。


死んでもすぐその場で復活できるのだが、
代わりに主人公が歳を取るのだ。
しかも連続でやられるほど大きく加齢するため、
腕が悪いと一瞬で年寄りになってしまう。




70歳を超えると復活できなくなるので
そこがコンティニューの限界となるわけだが、
「コンティニュー 残り5回」などと表示するよりも
よっぽど世界観に活かすことができる。


年齢によって見た目だけでなくステータスが変化したり、
パワーアップできる項目が減ったりする点も非常によくできている。

手前のステージの鍵があとになって見つかる


もうひとつは開かなかった鍵が後のステージで見つかることだ。


つまり、ステージ1で通れなかったドアの鍵を
ステージ3で拾ったりするので、
以前のステージをもう一度プレイしたときに
初回とは違うルートを楽しむことができるのだ。


これまでのゲームでは
そのステージ内に鍵が隠されていることはあっても
今いる場所より未来に隠すことはなかった。
しかしよく考えると、より立場の高い者が
鍵を管理している方が世界観としても自然だ。




ポイントを消費して解放できる主人公のスキルについても
さらに多くのポイントをつぎ込むことで
再プレイ時も最初から会得済みになる「永久アンロック」ができる。


先々のことを考えるなら
いろいろなスキルに割り振るよりも
ひとつずつ永久アンロックしていく方が効率よく強くなる。


たった5つのステージしかないのに
何度もプレイすることに意欲をもたらす
こういった大胆な設計が素晴らしい。

どの場面もめちゃくちゃカッコいい


本作はどの場面を切り取っても絵になるほど
とにかくビジュアルがカッコいい。




人々がグッとくるポイントを知っているだけでなく、
非常に実験的で斬新な表現がいくつもあり、
とてつもないセンスが背後にあるのを感じる。




特に美術館のステージは素晴らしく、
その展示品を真剣に見学して回ったほど。
このレベルの美術館をリアルに建てて欲しい。

難易度を下げてでもプレイする価値がある


私の実力ではステージ3で限界が来たので
思い切って難易度を下げたが、
それでもまずまずの歯ごたえがあるので楽しめたし、
全ステージのいろいろな映像表現が観れて満足できた。


アクションゲーム好きだけでなく、
ゲームのシステムに関心がある人や
アートを観るのが好きな人にオススメ。

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