プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、自己成長や資産運用、ゲーム作りに関することなど。


「見て覚えろ」という修行スタイルは相当に効率が悪い


伝統工芸やスポーツ、料理人の世界において
必要な技術や情報を明確に説明せず
先輩や師匠の様子を見て覚えろという方針があるが、
言うまでもなくこのスタイルは相当に効率が悪い。


たとえば野球の「ストライクゾーン」。


何も説明しないままだと試合を何時間眺めさせても
ストライクとボールという結果を踏まえて
何をもってそれが決まっているかを推測するのは非常に難しい。


地上35センチ以上ならストライクなのかと思いきや
地上40センチでもボール判定になる選手がいるし、
大きく外れたコースでもバットを振ればストライクになる。


たとえば俳句のルール。


5・7・5の文字数になっていると見抜いたあたりで
字余りという例外が観察者を混乱させるし、
勘だけで「季語」に気づくことなんてできるだろうか。


そして間違っていたときにドヤされるだけだと
習い手はそれが不正解であることしかわからず、
無限の可能性の中から正解を探していくしかない。


そうなると指導者側も正誤を確認する回数が増えるし、
習い手が役に立たない期間が延びて手間がかかるだけだ。
誰にとってもメリットがないことは明白であり、
こんなやり方は優位性を誇示したい指導者の意地悪でしかない。


習い手の観察能力に頼る指導方法ではなく、
必要な情報と手法を速やかに解説し、
理解と反復練習に時間を割いた方が遥かに効率がいい。


「見て覚えさせる」のは先駆者の姿勢や意欲であるべきだ。
指導者に対して対立・不満・嫌悪を感じさせるのではなく、
信頼・納得・尊敬の気持ちを抱かせることが指導効果を上げる。

過失を指摘されたときの「○○よりマシ」は何の言い訳にもならない


自分の行動について不備や過失を責められたときに
「もっとひどい事例もある」とか
「あの人よりマシだ」みたいな反論をしてくる人がいるが、
この往生際の悪さが見苦しくて仕方がない


路上駐車を取り締まられた人が
「路駐しているヤツは他にもいっぱいいる」とか
「もっと凶悪な犯罪を先に検挙しろ」などと文句を言うアレだ。




悪行には確かに大小があるだろうが、
だからといって悪い順に捕まえていくとか
罪の大きさが同じ者を同時に捕まえるなんてできるわけがない。


他にどれほど悪い人がいようが
自分に問題があったことには違いないわけで、
何も筋の通っていない幼稚な視点だ。


さっさと自分の過失を認めて
今後の改善に努めて欲しいものだ。

株価の乱高下に動揺しない精神が一番利益を上げる


株価が短期間で大きく下がると動揺してしまい、
慌てて持っている株や投資信託を売る人がいるが、
これは利益を上げるという観点で見れば愚の骨頂だ。


「安いときに買い、高いときに売る」という投資の原則を考えると
株価が急落したならむしろ買い時なわけで、
同じ株を安く買えるチャンスが来たと考えるべきだろう。
そのときに買っておけば値が戻っただけでも利益を上げられる。


特に投資信託の場合はいろいろな業種や国に分散しているため
いつまでも基準価額が下がり続けるということはなく、
コロナやリーマンショックのときも数年で回復を見せている。
目の前で起きている株価の乱高下は
長い目で見れば大きな起伏ではないことを理解すべきだ。




株価が大きく落ち込んだように見えても
実は数年前に急騰したときより高かったりする。
このような数年レベルの視点で考えれば
いちいち動揺する必要がないことがわかるだろう。


また、資産が減ることを危惧して個人が騒ぎ立てなくても
社会全体が経済成長(=株価上昇)を目指してくれるので、
一喜一憂せず着々と投資活動を続けていればいい。



mclover.hateblo.jp

フィンランドの先進的な教育は失敗だったらしい


ひと昔前、フィンランドの教育制度が
本当にあちこちでもてはやされたのだが、
今になって学力が落ちているらしく、
各国の教育方針の違いと成果を解説した動画。


教師が一方的に講義をする詰め込み型教育ではなく
子供の好奇心や創造性を大切にするスタイルが売りだったが、
その実態が残酷に暴かれていて衝撃を受ける。




日本の教育方法は古くて効率が悪いとか、
生徒主導型学習の方が優秀だというような
我々が持っているイメージや先入観に対して
テキパキと現実を示していく展開が素晴らしい


自主性を伸ばすという教育方針の実態は
自主性がある生徒を伸ばすに過ぎず、
自主性が低い生徒を放置するものだ
」という指摘は
教育関係者にとって痛いところを突かれた思いだ。


45分ほどもある動画だが、
理路整然とした論調がめちゃくちゃ面白く、
まったく退屈することなく観てしまった。

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