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優秀なアクティブファンドもいずれインデックスファンドに負けてしまう理由


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資産運用するにあたって、個別株を自分で選んだり
動向をチェックするのは作業的に負担になるので、
私は投資信託を中心に所有している。


投資信託といっても何を対象にしているかで異なり、
6000ほどの種類が売り出されているので
投資スタイルによってどれをどれぐらい買うかを考えるのだが、
数年間の投資活動を通して
結局インデックス投資が強いことを再認識した。

アクティブファンドとインデックスファンドの違い

投資信託(ファンド)には大きく分けて2種類あり、
運用会社が選別した株を買い集める「アクティブファンド」と
株全体を平均的に買い集める「インデックスファンド」がある。


前者は大きなリターンが生まれる可能性はあるが
株の良し悪しを調べる手間がかかるために手数料が高く、
後者は世の中全体の景気に合わせたリターンしか得られないが
株を選別する手間がかからないので手数料が安く済む。


ただ、どんなプロでも儲かる株を見つけ続けるのは難しく、
長期間で見ると大半のアクティブファンドは
インデックスファンドに勝てない、というのが最近の通説だ。

アクティブファンドの抱えるジレンマ

優秀な成果を上げるアクティブファンドは存在するし、
実際に儲かった経験がある人もいるだろう。


しかし、リターンのいいアクティブファンドは人気が高まるので
多くの顧客が集まってきて金を預けるようになる。
すると運用会社は集まった大金を使って
どんどん株を買う必要が出てくる。


運用資金が少なかった頃は
これから成長しそうな中小型株も買えたが、
資金が増えてくると少々の株を買った程度では金が余ってしまう。


運用資金が10倍になったからといって
これまで持っていた株を10倍買えばいいというわけではない。
小規模な企業の株を買いすぎると
自分たちが買ったことで株価が上がってしまうし、
筆頭株主になってしまうと身動きも取りにくくなる。


そうなると簡単に買い占められない大型株を選ぶしかなくなり、
有名な大企業を中心に買いそろえることになる。
結局それは市場の平均と似たラインアップになるため、
アクティブファンドのはずなのにインデックスファンドの内容に近づく。


つまり、ただでさえ優秀なアクティブファンドは少ないのに
それらも最終的にインデックスファンド化していくのだ。
これがアクティブファンドの抱えるジレンマだ。

まとめ

中身が似ているならどちらでもいいのかというと、
アクティブファンドは高い手数料を取られるため
それを上回る成果が出なければ意味がない。


そうなるとアクティブファンドを買って得するのは
「手数料を含めてもインデックスファンドを上回る成果が出せていて
 投資先をコントロールできる程度の
 運用資金(顧客人気)しか集まっていない期間」となる。
ここにうまく巡り合うのは難しい。


そうなるとインデックスファンドの中で
自分の好きな組み合わせを買う方が
安定した利益が出ることになるのだ。


これまでいくつかのアクティブファンドを買ってみたが、
時間が経つと期待に見合った成果が出にくくなってきて
結局は途中でインデックスファンドに乗り換える形になっている。


適切に個別株を選べたときほどの大勝ちはできないが、
市場平均に乗るというこの消極的なスタイルこそ
「負けない投資」として強いと言える。


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