作品作りにも商品開発にも言えることだが、
「どんな風にしたらいいか」「何を追加して欲しいか」などの提案を
ユーザー(顧客)から集めてもろくなことにならない。
スマートフォンが誕生する前のガラケー全盛期に
「どんなケータイが欲しいか」を市場調査しても
今のiPhoneのようなアイデアは絶対に出てこないし、
消費者の声に応えて大失敗したサラダマックの例もある。
出来上がったものを実際に試してもらって
良いか悪いかを答えさせる場合はある程度の参考になるが、
ゼロからイチを生み出すための発想段階では
ユーザーはまったく信頼できないのだ。
未知のものに対する価値を正確に判断したり
アイデアや技術の新たな利用法を思い付くにはスキルがいるので、
ユーザーに求めるのは実際の感想だけと割り切ろう。