エコ、エコと叫ばれて久しいが
職場で省エネのために
人感センサーで点くように変わった電灯がある。
だが、かなり通行頻度の高い場所に取り付けられただけに
これで節約になっているのかがイマイチわからない。
不要なときに電灯が点いているのは確かに無駄で
それが軽減されるなら確かに節約なのだが、
人感センサー自体も電力で動作しているはずだ。
このセンサーはずっと稼動しているか、
最低でも電灯が消えているときのみ作動していると思われる。
電灯そのものの性質も考えに入れるべきで、
たとえば点灯する瞬間に普段以上の電力を必要とする場合、
点灯時間の合計が同じでも
頻繁にON・OFFをした場合の方が電気代がかかることになる。
つまりは1日あたりを比較して
A.点灯の瞬間にかかる電気代 × 1回
+ 点灯電気代 × 朝から夕方まで
B.点灯の瞬間にかかる電気代 × 複数回
+ 点灯電気代 × 人が通行する時間の合計(t)
+ センサー動作に伴う電気代 ×(24時間-t)
のどちらが低エネルギーと言えるのか、ということだ。
理想的にはセンサー動作に関する電気代が圧倒的に低く、
なおかつ電灯が点灯する瞬間に
普段より大きな電気を要しないのがベスト。
それなら短い時間であろとも、こまめにON・OFFする方が
点灯時間の合計が短くなるのでプラスだ。
(より公平に考えるなら、
センサー自体の購入・取り付け価格が
回収できるだけのプラスがないといけない)
個人的にはセンサーによって自動で働く機器は大好きなので
「ON・OFFする手間を省き、電気の切り忘れを確実に防ぐため」
という目的なら費用がかかってもセンサーに頼るのは賛成だが、
「無駄を省くため」と言われると、上記の部分が気になる。