ドアの鍵をスマホアプリから操作できるアイテム、
いわゆるスマートロックと呼ばれるもので、
「SESAME(セサミ)mini」から使い始めて
今は後続機の「SESAME 3」を愛用している。
時間経過によるオートロックは少し不便
SESAMEのおかげで鍵を鍵穴に差す作業から解放されたので
生活する上ではかなり助かっているが、
少し不便なのはオートロックの機能だ。
家に帰ってきたときはスマホを使って鍵を開けるが、
家から出るときは直接SESAMEを手で回して開けるため、
ドアを出てからスマホを取り出して施錠するのは手間だ。
そこで鍵を開けたあとに一定時間が経つと
自動的に施錠されるオートロック機能を有効にしている。
施錠されるまでの時間は自由に設定できるが、
短すぎるとドアを閉め切る前に鍵がかかってしまうし、
長すぎると玄関を出た後もなかなかロックされない。
試行錯誤の上、うちでは「10秒」に設定しているが、
宅配便の受け取り時や複数人が出入りするときなどは
ドアが開いている時間が長いので先に鍵がかかってしまう。
なんとかドアが閉まったタイミングに合わせて
SESAMEが作動するようにできないか、と考えた。
ドアの開閉をチェックするセンサーを導入
ドアが開いたり閉まったりをチェックするには
専用のセンサーが必要になるが、
調べてみると両面テープで後付けできる
安価な商品「SONOFF DW2-WIFI」を見つけた。
海外から発送される関係で到着まで3週間もかかったが、
スマホの半分ほどのサイズの小さな箱で届いた。軽さに驚く。
ドアセンサーは2つのパーツに分かれており、
片方だけに単4電池2本(別売り)を入れる。
磁力で反応する仕組みらしく、もう片方のパーツは動力不要だ。
説明書は日本語が載っていないので英語を読むしかなかったが、
eWeLinkのスマホアプリを起動した上で
センサー本体の小さな穴をクリップの先端などで長押しすれば
Bluetoothでペアリングされるので、
アプリ内で自宅のWi-Fi情報を登録する。
うまく動いていると2つのセンサーが近づいたら「close」、
離れると「open」になるのが確認できる。
次にセンサーの片方をドア枠に、
もう片方をドア本体に両面テープで貼り付ける。
ドアを閉めたときに、センサー同士が
ぶつからないギリギリまで近づけて設置する。
アレクサがSESAMEで施錠できるようにする
ドアセンサーには直接SESAMEを操作する機能はないので
ここでアレクサを介入させる。
当初はスマートスピーカーの必要性に懐疑的だった私だが、
今やなくてはならない存在になっている。
さて、アレクサ経由で他社の機器やサービスを利用するには
「スキル」と呼ばれるものを設定する必要がある。
まずはSESAMEのスキルを有効にし、
アレクサが鍵を閉められるようにする。
セキュリティの関係で鍵を開ける操作は初期設定でオフになっているが、
今回は施錠だけが目的なのでそのままにしておく。
ドアの開閉を条件にアレクサの定型アクションを作動させる
あとはドアが閉まったタイミングで
アレクサがSESAMEを施錠してくれるようにするだけだ。
そこで、ドアセンサーの方のスキルも有効にする。
アレクサからドアセンサーに何か指示することはなく、
あくまでセンサーの状態を取得するためにスキルを使う。
アレクサアプリの定型アクション作成画面で実行条件を選ぶ。
普通ならここに音声でのコマンドを設定するが、
先ほどスキルを有効にしたおかげで
「スマートホーム」の項目の中にドアセンサーが登録されているので、
「ドアが閉じたとき」を条件に設定する。
次に、アクションの項目で
同じくスマートホームの項目内のSESAMEを選び、
施錠するように設定する。
ドアが一度開いたあとに閉まる
↓
ドアセンサーがアレクサに通知する
↓
アレクサがSESAMEに施錠を指示する
↓
SESAMEが鍵を閉める
という流れだ。回りくどいように感じるが、
ドアが閉まってから数秒で施錠される。
また、万が一ドアセンサーが反応しなかったときに備えて
SESAME自体のオートロック機能も1分に設定している。
つまり施錠されていない時間は最大でも1分間だ。
意図を汲み取った自動化こそ快適
今回導入したドアセンサーのおかげで
意図しないタイミングで鍵がかかることがなくなり、
ドアの開け閉めに関して非常に快適になった。
不要な鍵の開閉が減ったおかげで手間もかからないし、
SESAMEのバッテリーも無駄にしなくて済む。
3つの商品が絡み合った自動化だが、
こちらの希望にピッタリ合う状況が作り出せて嬉しい。
また、今回のドアセンサーを利用すれば
何かが開いた(離れた)ときや何かが閉まった(接した)ときに
スマホに通知を飛ばしたりアレクサを反応させることができるので、
別の場所にも応用できそうだ。