毎日のようにいろいろなジャンルの映画を観ているが、
ホラー映画はとにかく当たりハズレが大きく、
大半の作品はイマイチなのだが、その中にたまに傑作がある。
ホラーといえば殺人鬼やモンスターを連想するが、
私が好きなのはサイコパスものだ。
結局のところ、狂気に陥った人間が一番怖い。
次々と人を襲う殺人鬼も異常者には違いなく、
何をもって「サイコパス」と呼ぶかは難しいところだが、
絶妙に社会に溶け込んでいて
周囲に警戒心を抱かせない人間だと定義したい。
そんなサイコパス映画の中から
後悔させない10本を厳選してみた。
(ある意味では観たことを後悔するかも)
ミザリー
サイコパス映画と言われて
一番最初に思いつくのは「ミザリー」だ。
雪山で事故を起こした人気作家を親切に助けてくれた女性が
徐々に露わにしていく狂気が最高に怖い。
血はほとんど出ないのに最初から最後までずっと怖い。
エスター
「ミザリー」が出たら「エスター」も忘れてはいけない。
孤児院から引き取られた礼儀正しい少女が
徐々に家庭を破壊していく様子が怖すぎる。
「ミザリー」が好きなら「エスター」を、
「エスター」が好きなら「ミザリー」を観て欲しい。
冷たい熱帯魚
グチャグチャのスプラッターシーンを伴うサイコパス映画なら
「冷たい熱帯魚」が強烈も強烈。
たまたま関わった人が垣間見せる強引な部分が
徐々に押し広げられて巻き込まれていく恐怖。
出てくる人物全員がイカれているのだが、
これが実際の事件をベースにしているというところが一番怖い。
悪の教典
周囲に警戒されないどころか、むしろ評判の高い人物が
実は異常性を隠しているというのが「悪の教典」。
男女問わず生徒に大人気で
職員や保護者からの信頼も厚い高校教師が
めちゃくちゃ狂暴な一面を秘めているところが怖い。
告白
同じく教師の異常な行動を題材にしているのが「告白」だ。
娘を失う要因となった生徒に復讐するため
担任教師が淡々と告白した内容からクラスが大混乱になるのが怖い。
中学生たちを容赦なく追い詰めていく展開で、
ホラーとしてもサスペンスとしても優秀。
ウィラード
知名度は低いが、「ウィラード」もインパクトは強烈だ。
家でも職場でも抑圧され続けた気弱な男性が
大量のネズミを使って鬱憤(うっぷん)を晴らそうとするが、
とんでもない数のネズミは見ているだけで怖いし、
どんどん暴走していくハラハラ感もたまらない。
ストーカー
生活に密着した店員が
異常な側面を持つという恐怖を描いた「ストーカー」。
写真現像店の冴えないスタッフが
実は特定の客の写真をコレクションしているのだが、
微妙に距離感がズレた言動が怖い。
身近な店員が信用できなくなるホラー。
スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜
管理人が信用できなくなるのが「スリーピング タイト」。
ホレ込んだ女性の部屋に合鍵で入って
ベッドの下にじっと隠れているのが怖すぎる。
そんな彼を見ているうちに
見つからないように祈ってしまう自分が怖すぎる。