普段それなりに本を読んでいるし、文章を書く習慣もあるので
まったく勉強しない状態でどこまで勝負できるかと思って
日本語検定の2級に挑戦してみた。
日本語能力試験が受検できなかった
きっかけは日本語能力試験だ。
この資格は留学生などが自分の日本語の習得具合を示すためのもので、
私の教え子もN1やN2あたりを持っているのだが、
それぞれがどの程度の難易度なのかがわからなかったし、
試験そのものの雰囲気も見ておきたかったので
試しに受検してみようと考えた。
しかし公式サイトには
「日本語を母語としない人が対象」という記述があり、
実際に検定協会にも問い合わせてみたが
私の目的では認められないということだった。
受験料を払って真面目に受けるだけなのに
なぜ認められないか腑に落ちないが、
受けられないというならどうしようもない。
(合格率や平均点の精度が下がるというなら
除外のチェックを付けて欲しい)
せっかくの意欲が消化不良になったのだが、
そのときにたまたま似た名前の「日本語検定」を見つけた。
日本語検定は日本人でも難しい
名前は似ていても日本語検定はガラリと雰囲気が違い、
国語の授業で出てくるような問題ばかり。
たとえば公式サイトの例題(2級)には
喧伝、昵懇、峨峨、轟轟、渾渾、汲汲などという
日本人でも普段使わないような単語が頻出する。
3級の例題は苦労せず解けそうなレベルだったので
せっかくならと2級に申し込むことにした。
記述式のペーパーテスト
試験当日、会場に集まってくる受検者はかなり年齢層が高く、
平均的には50~60代ぐらいの印象。
選択問題が多かったのでマークシートかと思っていたが、
それらも含めてすべて記述式になっていた。
とはいえ60分の試験時間で見直しできるぐらいの余裕があったし、
問題用紙に書き込むことも許可されているので
TOEICに比べると圧倒的に楽だった。
ただ、わからない言葉はいくら考えてもどうしようもなく、
あっさりと解けたものと詰まったものの差が大きかった。
2級合格は届かず、準2級判定
試験の数日後に公開される解答速報もチェックすると
思ったよりも正解できていたのだが、
配点がわからないので合否は不明。
落ち着かない思いで1ヶ月ほど待ち、
郵送で送られてきた丁寧な個人カルテを開くと
結果は2級合格に届かず、準2級判定だった。
敬語や言い回しなどは日頃の知識で解けたが、
普段、見聞きしないような単語は歯が立たなかった。
準2級でも立派な認定証が届いたのは良心的。
日本語検定は年2回しか開催されないので
リベンジには時間がかかりそうだが、
割と刺激になって面白かった。