プチメタ3.0

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何百枚もの紙を貫通する特殊なマジックを描いたマンガが忘れられない


先日、今でも忘れられない鈴木みそのマンガを紹介したが、
実はもうひとつ記憶にこびりついている作品がある。
それがちばてつやの「あるインクの話」だ。




ボロアパートの屋根裏に住む男が
奇妙な材料をいろいろと調合して1本のマジックを作る。




男は実験と称して何百枚もの紙を重ね、
一番上に卑猥な絵を描いていく。




なんとそのマジックで書いたものは
下に置かれた紙まですべて貫通するのだ。




苦心の末の大発明に歓喜する男だが、
なんと紙だけでなく机の中にまで貫通していることに気づく。




ペンの貫通は机にとどまらず、
さらに下にまで影響しているという衝撃。
このあたりのドキドキ感がたまらない。





さらに真下の部屋を調べてみると
なんとそこにまで貫通していることが発覚する。
ここからさらに話は大きくなり、
衝撃的なラストを迎える作品なのだ。


子供の頃に親戚の家で読んで以来、ちばてつやと聞くと
「あしたのジョー」でも「あした天気になあれ」でもなく
この作品を思い出してしまう。


ただ、短編作品ということもあって
この作品がどんなタイトルだったか、
何の単行本に収録されていたのかがまったくわからなかった。


それがつい先日、今頃になってちばてつやの短編集が新発売され、
読者レビューに「あるインクの話」の名前が挙げられていたのだ。
「あの作品だ」と確信し、早速買ってみた。また読めて本当に嬉しい。



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