オーケストラや吹奏楽団の前に立つ指揮者が
どういう役割を担っているのかがなかなか理解されず、
間違ったイメージが広まっているのは
学校の音楽の授業のせいではないだろうか。
その曲をどのように表現するかを考え、
演奏者からの信頼を集めて指示を出していくなど
本番に至るまでの作業が重要なはずなのだが、
音楽の授業ではそこは先生が担当してしまって
指揮者役の生徒は指揮棒を振っているだけだ。
そうなると「指揮者は演奏のリズムを取る人」と思われてしまい、
指揮者本来の役目は「先生の仕事」と認識される。
クラス委員長や部活動のキャプテンなどは
正しい役割を割り当てられているのでこういう誤解が少ない。
授業として音楽を教育するなら
指揮者についても本来の役目を意識して
担当させるべきではないだろうか。