プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


CGも生放送も以前ほどの価値を失ってしまった


2000年以前は「CG」というだけで価値があり、
「あの映画のCGがスゴい!」とか
「ええっ!あれってCGなの!?」みたいな会話で盛り上がったし、
全編CGで作られた「トイ・ストーリー」の登場にひっくり返った。


それが今やどうだろう。
「どうせCGでしょ」と残念がられたり
「これCGを使ってないんですよ!」みたいなアピールがあったりして
CGを使わない方が価値が高いような時代になった。


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CGでない方が高く評価されるということは
CGを使えばできるのは当たり前とか、
CGを使うことが手抜きだと思われているのだろう。


リアルなタッチであろうが、
かわいらしいキャラクターであろうが、
3Dモデルを作ってアニメーションさせたり
エフェクトを加えたりする作業には
多大な手間がかかっているのだが、
CGがありふれた結果、消費者がその存在に慣れてしまった。


同様にテレビ番組の「生放送」も価値を失ったように思う。
ひと昔前は何かと生放送であることが強調され、
「あなたが観ているこの瞬間にやっています」
と視聴者との一体感を演出することが多かった。


しかし番組を録画して観る生活スタイルが普及すると
放送日時と視聴するタイミングは一致しなくなり、
生放送の価値は大きく下がった。


むしろ編集せずに垂れ流すことになる生放送よりも
見応えのある部分だけ抜き出してある収録番組の方が
時間に対する満足度が高いことに視聴者が気づいたのだろう。
また、機材トラブルや不適切な表現への対応を考えると
放送する側も生放送は価値よりもリスクが大きそうだ。


作り手の手間が大きい方が価値が高いと考える人が多いので、
その手間が想像しにくくなると評価が下がるのだろう。
正当に評価してもらうためには
どれだけ苦労したかも合わせて伝える必要がある。


今もてはやされているAIも、もう少し時代が進むと
「なんだAI使ってるのか…」「AI使わずにやってます!」
みたいな発言が飛び交うようになるんじゃないだろうか。

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