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とある評判を聞いて手を出してみたマンガ「イムリ」が面白い。
最初は
「誰が誰だか見分けがつかない!」
「よくわからない単語の連発で意味不明!」
「フワフワした線だらけの絵が受け付けない!」
という状態だったのだが、
言葉の意味を忘れるたびにWikipediaを調べつつ読み進めていくと
3巻ぐらいにはどっぷりとハマッてしまった。
素人が書いたライトノベルかと思うぐらい
独自用語と独自世界観を展開しているのだが、
次第にものすごく骨太で伏線の散りばめた内容だったことがわかる。
素晴らしく壮大な異世界SF作品だった。
7巻になっても相変わらず人の区別がしにくい絵柄だが、
その世界の意味が徐々に理解できてくる気持ちよさに
読み進める手が止まらなくなる。
互いの状況を夢で見るという双子の設定と
道具に隠された謎が徐々に明らかになる気持ちよさ、
予想外の危険が次々と起きる展開で夢中になる面白さ。
また、戦争というものがどういう風に起き、
その終わらせ方の難しさまでを見事に描いている。
最初はあまりの意味不明さに失敗したかと思ったが、
序盤で投げ出さなくてよかった。
SFファンタジーマンガの最高傑作と言っていいだろう。