プチメタ3.0

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Amazon読み放題サービス 著者への影響

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Amazonで発売されている電子書籍が定額で読み放題になる
Kindle Unlimitedが始まった。
月額980円で本がいくらでも読めるなら自宅が図書館状態となり、
ユーザーにとっては歓迎だろう。

今回のサービス開始でビクビクしているのは出版社や本の書き手だ。
正直、980円を超える本はかなり不利で、本を買うより
その場で読み放題サービスに申し込んだ方が安くなってしまう。

ただし、

●月間980円分の本を永続的に読まないような人は
 翌月以降にまた読み返す場合を考えると
 普通に買った方が手元に電子書籍が残るので安心。

●電子書籍よりも実際の本の方が好き。

●著者に対して明確な対価を支払いたいという意思がある。

という場合に限り、読み放題サービスの方が分が悪くなる。

これまでにKindleで4冊の電子書籍を出版した立場から言うと、
手軽に自費出版ができるということで
Kindle出版してきた人たち(KDP著者)は
その収益がどの程度変わるかをかなり心配している。
KDP著者には読み放題への提供を拒否する選択肢がない。

これまでもAmazonプライム会員が月1冊だけ無料でKindleを読める
オーナー ライブラリーというものがあったのだが、
これはあくまで月1冊だけだったため、そこまで脅威ではなかった。
今回は冊数の縛りがない分、その影響を受ける範囲が大きくなる。

ちなみに無料(または読み放題)で読まれたからといって
著者側にまったく利益がないわけではなく、
KDPセレクトグローバル基金と呼ばれる12億円程度の金が
その月に読まれたページ数に応じて世界中で分配されるのだ。
(読み直されたページはカウントされない)

本によって価格もページ数も異なるが、
この分配金では読まれた量で一律換算されてしまうため、
ページ単価が高い本の著者ほど損する可能性がある。
また、内容がつまらなくて
序盤で読むのを中断された場合は儲けが少なくなる。

著者や出版社から言えば
読み放題なんてやめて欲しいというのが本音だろう。

著者が今回のサービスを歓迎するためには

●これまで本を買う可能性がゼロだった人たちが
 自分の本を読むことで少しでも収益に貢献する。

●本を完読した場合の収益が、本1冊の儲けよりも大きくなる。
 (250円の本が売れると161円の儲けになるのだが、
  読み放題で完読された場合は180円の利益になるなど)

という状況が望ましい。

読み放題サービスの料金を月額3000円にするなど
利用者が読書好きに限定されるように
申し込みのハードルが上げるのもいいと思う。

今回のサービス開始で著者たちのモチベーションが下がって
Kindle出版の勢いが落ちるようなことがないことを願う。

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