プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、自己成長や資産運用、ゲーム作りに関することなど。


Facebookをはじめよう!

f:id:IKUSHIMA:20180120091241j:plain

 

海外の人と知り合う機会があり、結構しゃべる仲になったのだが
外国人だけにmixiではなくFacebookをやってると言う。

今までアカウントだけは取っていたものの、全然使ってなかったが
Facebookを気に入る気に入らないに関わらず、
「知っていて理解していること」は大切だと思って
この2日間、ひたすら触りまくってみた。

結果、いろいろわかってきた。
評価できる部分もたくさん見つかったし、
これほどパソコンなり家電なりゲームなりを触りまくっている私でも
戸惑ったりわかりにくい部分もたくさんあった。

実生活に近い距離感でとらえるべきツール

日本人がもっとも嫌う要素のひとつである「実名登録」だが、
これはもうそういうものと割り切るしかないとわかった。

日本人の印象として、「ネット」と「リアル(実生活)」で
立場やキャラクターを分けたがるが
Facebookはネット上で動作するツールでありながら
リアルな交流をスムーズに大量に行うツールだった。

実生活では、会った人に本名を知られることは
それほど抵抗がない。安易に自己紹介したり、名刺交換をする。
学校や会社で名札を付けたまま堂々と歩き回ったりする。
それと同じ距離感だということがわかった。

今まで「ネットでは別キャラ」ととらえていた人にとって
「ネット上で本名を晒す」ということに強い抵抗や恐怖感があるが、
Facebookは実生活の距離感を用いたネットツールなのだ。
そのため、実生活と同様に顔と本名を晒す覚悟が必要。

基本的にその2つは「友達」でない人にも
見られると思った方がいい。
ただし、自分の書き込みや写真などの公開範囲は細かく設定できる。

そしてFacebookでは出身地や経歴を隠しすぎると
交流がほとんど広がらないこともわかった。
むしろ、趣味なり出身校なり勤務先をきちんと入力し、
そのつながりから新たな人脈を生むことを期待するツールだった。
プロフィールを正確に入力したがらない人は
Facebookの魅力は永遠にわからない。
「ネット上で動作するツールだから
 人との付き合いもネットでの距離感」と思ってしまっているからだ。

友達以外の人が見たときのプロフィール欄に
出身校や勤務先を表示しないことは可能だが、
「この人は知り合いじゃないですか?」と
顔と名前を紹介するアルゴリズムが常に働いていて、
おそらくは何らかの共通点がある人を優先して紹介してくる。

その結果、仮に勤務先を見れない設定にしていても
同じ勤務先を入力している誰かに
「この人は知り合いかも」と紹介される可能性がある。

それを嫌がる日本人は非常に多いだろう。
それは「Facebookをやっていることを知られたくない」からだ。
しかし、Facebookをやる場合、そこで線引きをするのではなく
「Facebookをやっていることはいろいろな人にバレるが、
 それ以上の内容を読まれるかどうかを取捨選択する」
というところで線引きすべきだとわかった。

ネットでしか交流のない知り合いをFacebookでの友達にするかどうかは
「勤務先がバレてもいい相手かどうか」を基準にすると良い。
また、同じ勤務先の相手の場合は
「自分の携帯番号を教えることに抵抗がない相手かどうか」が基準だ。

これが許せる相手は精神的距離がある程度近いはずで
実生活やプライベートについて知られても大きな抵抗がない。
逆に、知られたくない相手なら、実生活上での知り合いであっても
友達登録の申請は潔く無視する。

「あくまで距離をおいた付き合いだ」ということが相手に伝わるので
友達申し込みを無視するのは抵抗がある、と思う人もいるだろうが、
これは実生活で「今度、食事でも行こうか」と言われたときに
「はい、また機会があれば…」と言いつつ絶対に約束しなかったり、
「携帯番号教えてよ」と言われて
「じゃあ用があったらこっちからかけるから、そっちの番号教えて」
とかわすときと似ている。
付き合いたくない相手なら無視してOKと決心すべき。

Facebookを始める前に、この感覚を身に付けるべきだった。
Facebookを他人に薦める人は、ぜひ上記の説明をしてあげて欲しい。
やっている人とやっていない人の一番大きなギャップは
Facebookというツールで交流するときの距離感だ。
今まで日本人が味わってきた「ネット上の付き合い」と異なる。
あくまで「実生活の付き合い」をネット上で再現できるツールだ。

この認識の違いが理解されないままFacebookを薦めても
ほとんどの人は「ネットで本名を晒すのは怖い」とか
「Twitterで十分だから」と思うだけだ。私も思っていた。

最初はどこに書きこんだらいいのかわからない

さて、いざFacebookを始めたときに戸惑うポイントを紹介する。

 

他のSNSやブログに慣れた人は
まず「日記」というカテゴリが見つからず、
どこに書いていけばいいのか迷う。

 

f:id:IKUSHIMA:20171227123412j:plain

 

実際にはページの上部ド真ん中、
「今なにしてる?」と薄く書かれた部分に書く。

 


f:id:IKUSHIMA:20171227123505j:plain

 

ここは日記というよりTwitterの「つぶやき」に近く、
「○月○日」というくくりでカテゴリされない。
文章以外に、気に入ったページのURLや
動画、画像も載せることができる。
文字数制限がほぼないので長文でもかまわない。

つまり、日記に限らず、気になった物事や
今の思いを雑多に書き流していく感じなのだ。
この書き込み群が「タイムライン」と呼ばれ、
それぞれのユーザーが個々に持っている。

しかも驚くことに、設定を有効にしていれば
友達が自分のタイムラインに書き込みをすることもできる。
他のSNSでは友達が自分のエリアに
自分と同様に記事を投稿することはないため、
このあたりも最初は違和感がある。

 

 ニュースフィード上の情報がグチャグチャに見える

自分のタイムラインと友達のタイムラインに書き込まれた内容は
自分の持つニュースフィードというところにどんどん表示される。

 

f:id:IKUSHIMA:20171227124244j:plain

 

上記で説明した通り、タイムラインには文章以外にも
どこかのサイトのURLや写真や動画も載せられるので
ニュースフィードには友達と自分が投稿した
さまざまな情報が大量に載っていく。

しかも友達が誰かと友達になったとか、
友達が何かに対して「いいね!」を付けたとか
割とどうでもいい情報まで載っていく。

そうなると初めてニュースフィードを眺めたときに
一体何が表示される場所なのかが理解できない。
文章だけに注目したくても
「日記」というカテゴリなどは見つからない。

この感覚が最初なかなか慣れず、
また、情報が入り混じっていて読みづらいと感じる。
しかし不思議なことにFacebookに慣れてしまうと平気になるのだ。

おそらく「情報を読み飛ばす能力」が大切で、
いちいち全部を読もうとせず、
大量に流れていくニュースフィード上の情報を
気になったところだけ拾い読みする思い切りがとても大事。

近況だけ読みたい人は画像やURL情報なんかはすべて無視してしまう。
友達が書いた近況だけを拾い読みしてしまう。
また、友達にはなったけれどタイムラインにあまり有益な情報を流さない人は
右上の「…」を押してニュースフィードに表示しないようにしてしまう。

 

f:id:IKUSHIMA:20171227125705j:plain

 

新聞の読み方と同様で、
端から端まで順番に読もうと思うのがダメなのだ。
いらない情報は大胆に無視し、必要な情報だけを拾うのが正解。

友達が大量にいる人はニュースフィードがとんでもないことになるが、
ニュースフィードメニューの脇にある「…」を押して
表示方法を「ハイライト」にしておけば
おおよそ必要と思われる情報だけに厳選して表示してくれる。

 

f:id:IKUSHIMA:20171227130010j:plain

 

どういうアルゴリズムなのかわからないが、
これは非常に斬新な機能。

友達の書き込みはすべて読むのが礼儀、みたいな
これまでのSNSのスタイルが一気に変わる。

 

数人の友達と一緒に始めると心地よさがわかる

結局、Facebookというのはその他のSNSやブログのように
各個人が単体の記事を書く場所というよりも、
自分が認めた友達だけで大きな座談会を開いている印象に近い。

それぞれが「そういえばこんなことがあって…」とか
「昨日は○○に行ってて…」とか
「あそこで見たアレ、なかなかよかったよ」とか話している。
写真を見せ合ったり、動画を観てる人もいる。

そういう個々の言動が聞こえるのが「ニュースフィード」で
聞こえるけど「聴く」かどうかは自分で判断するのだ。
興味がない情報はスルーし、
魅力を感じたなら「いいね!」したりコメントしたりする。

そのため、「本名を明かしたくない」とか
「出身校や勤務地は知られたくない」と秘密主義でいると
座談会で話すことがなくなってしまうし、楽しくない。

たいてい雑談というのは自分の身近なことや
最近、見聞きしたエピソードを再編集して話す行為なので
プライバシーをある程度明かさないと話ができないのだ。

だからプライバシーを明かすことを真っ向から嫌がるのではなく、
座談会に加えてもいい相手かどうかを判断して
友達承認するかどうかを選んでいくのが正しい。
実生活で顔見知りの相手であっても
一緒に食事に行って会話に困るような相手なら
「友達」にすべきではないのだ。

Facebookを今から始めたいと思う人は
実生活での友達5人ぐらいと一緒に始めると良い。
Facebookは友達が少なすぎるとほとんど楽しさを感じないからだ。
そして「新しもの好き」「IT好き」「ハイスペック好き」は
ぜひFacebookを始めることをオススメする。
最初の峠を越えたあと、ツールとしての有益さを強く実感できるはず。

テレビや映画によってFacebookの知名度が上がり、
Facebookを周りに薦めるユーザーたちと、
「実名登録」「わかりにくい」という情報によって
Facebook加入に二の足を踏む人たちとで
こう着状態になっている気がする。

そもそもFacebookの薦め方が下手な人・媒体がすごく多い。
Facebookを他のSNSと同様にとらえている誤解を解かない限り、
慣れない人を引き込むことは難しい。
引き込めたとしても、わかりにくくてすぐに放置してしまうだろう。

何も教えずにいきなりユーザー登録させるのではなく、
どういうスタイルと距離感なのかを理解させ、
Facebookがあると新たに何ができるようになるのかを伝えるべき。
わかりにくいと思われる部分も丁寧に解説するべき。

それをせずに、ただ「Facebookいいよ」
「Facebookやろうぜ」なんて言ってもダメだ。
本当にFacebookが好きなら、いいところも悪いところも正確に伝え、
初心者の誤解と恐怖をしっかり解消するべきだったのだ。

そういうときにこの記事を紹介してあげて欲しい。

Facebookを知らない人と
他人に薦めたいと思っている人に、ぜひ読んで欲しい。

そして現時点で私とある程度の交流をしている人は
ぜひFacebookを使い始めて欲しいと思う。待ってます。

総アクセス数