活動場所をはてなブログへと移して１ヶ月半ほど経った。
以前のプチメタはWordPressというブログツールで動いていたのだが、
「はてなブログ → WordPress」へ移行する人は多くても、
「WordPress → はてなブログ」という逆の流れは結構珍しい。
一般的にWordPressは自分でサーバーをレンタルし、
WordPressインストールする必要があるものの、
さまざまなプラグインを用いて自分好みのブログに仕上げることができる。
また、ブログサービス上で動いているわけではないので
サービス提供者のルールに従う必要がない。
私はすでにサーバーをレンタルし、ドメインも持っているので
WordPress導入部分のハードルは乗り越えている。
にもかかわらず、はてなブログに移ったのはなぜか。
WordPressは自由にカスタマイズができるものの、
ブログ管理の手間がずっと付いて回るのが嫌だったのだ。
WordPressのバージョンアップ対応が面倒くさい
WordPressのプログラムはセキュリティ面の向上や機能改善を目的に
定期的にバージョンアップされるのだが、
そうなると自分が書き換えたプログラムも上書きする必要が出てくる。
バージョンアップ後も自己流のカスタマイズを維持しようとすると
自分が変更した部分を新しいバージョンのWordPressに反映する必要がある。
これが非常に面倒くさい。
真面目にやろうと思えば、ローカル環境でアップデートを試し、
問題なく動作することを確認してから
実際にネット上のブログをアップデートする、ということが必要になる。
また、カスタマイズのために導入したさまざまなプラグインも
個々にアップデートしたり、問題が見つかったりするため、
差し替え作業や更新による動作確認が常に必要になる。
細かい話で言うと、
ブログにFacebookのいいねボタンを設置したとしても
Facebook側の仕様変更が発表されたら
その変更内容に合わせてブログ側も対応する必要がある。
さらに、WordPressのバージョンアップに比例して
サーバー側に要求される動作環境も高まるため、
自分が借りているレンタルサーバーの
PHPとMySQLのバージョンが条件を満たしている必要がある。
変化する閲覧環境に対応し続けるのが面倒くさい
インターネットを見る環境はどんどん変化し、
ユーザーの利用端末や解像度、ブラウザは多岐にわたる。
検索エンジン対策はサイト運営者にとって非常に重要であり、
Googleなどが決めた方針に合わせて
ブログを改善していく必要がある。
たとえばスマホ利用者が増えた昨今では
スマホにとって閲覧しにくいサイトは評価が下がる。
これはサイト運営者にのみ見える警告だが、
要するにGoogleが決めた方針から外れたサイトは
価値が低いサイトと見なされるのだ。
サイト運営者はこうした時代の変化に追従していく必要がある。
レンタルサーバーの安定性に不安がある
WordPressでブログを作る場合、
そのプログラムを動かすサーバーを用意する必要があるが、
個人で借りられるレベルのレンタルサーバーだと
アクセスの集中や同サーバーの他サイトの影響で
サイトにつながらなくなる障害がちょくちょく起こる。
アクセスが集中するほどの爆発的な人気は経験したことはないが、
もしそういったことになったときに
ブログが落ちてしまうと意味がない。
かといって強力なサーバーを借りるのはコスト的に厳しい。
ブログサービスなら管理面を一任できる
上記のような理由から、
「時代の流れに合わせた仕様変更を取り入れつつ、
不具合が出ないように修正対応し、
しかも常にブログが快適な状態で表示される」
というのを維持しようとすると非常に大変なのだ。
はてなブログを利用すれば、カスタマイズできる範囲は狭くなるものの、
このあたりをサービス提供側に任せることができ、
自分は記事の執筆だけに集中することができる。
たくさんの人気ブログを支えてきた仕組みができあがっているからだ。
もちろん他のブログサービスでも同じようにメリットがあるが、
カスタマイズできる幅やブログ運用の信頼性、
SEOの強さや評判の良さを踏まえてはてなブログを選んだ。
「もう少しこうだったら」と思う部分もあるが、
はてなブログの範囲内でできるカスタマイズの手法は
たくさんの先人たちがブログに書いているため、
たいていの希望は叶えることができる。
何か思いついたときに
書くことだけに集中できる環境には非常に満足している。
